［１−２０］ ページ21
和side
「じゃあグランド近くで待ってて。
絶対門から出んじゃねーぞ？」
「はいはい。
潤ってば過保護なんだからぁ〜、なんつって」
「つってじゃないわ。絡まれると危ないから」
「分かってるよ。待ってる」
しっかり俺を見て言ってくる潤は
とても俺の双子の弟だとは思えない。
兄か、先生か、親父か、彼氏かなんなのか。
まあなんでもいいや。
心配してくれてるわけだし。無下にはしませんって。
「潤も頑張ってね」
「おう！」
「おーい！ 部室の鍵取ってきたから行くぞー！」
「あ、今行く！
じゃあな、和。あ、委員会は寝んなよっ？」
ニカッって笑う潤に
はーいって子供みたいな返事する俺。
潤ってばやっぱいっけめーん。
なんですかそのイケメンスマイルは。
これだから女の子にモテちゃうのよ。
キャーキャーもんですよね。えぇ。
部室へ向かう潤に手を振って
俺も会議室へ向かう。
今日の委員会、プリント貰ってたけど
読んでないな。なんとかなるか。
頼りになる先輩達がまとめてくれるだろうし。
問題は先生だ。
あの先生、自分の話も長いくせに
話し合わせることも好きだからなぁ。
先輩達にかかればすぐ終わるのに
いちいち確認とって意見求めてくる。
悪いってわけじゃないんだろうけど
先輩達のまとめで納得してんのよ？ こっちは。
そんな憂鬱を抱えて歩けば
ドアの開いた会議室が見えてくる。
中にはすでにほとんどの委員が来ていて先輩が
今日の議題をホワイトボードに書記していた。
「おー、来たか」
「どうも。お疲れ様です先輩。
今日の議題はこれですか」
「そ。こーんなすぐ終わりそうな議題なのになぁ〜」
「ほんと、私ら3年に任せてくれればいいのにね」
「ですね。はぁー……」
「嫌そうにすんなよ。俺らも嫌だから。笑」
「なるべく私らも早く終わるようにするしね？」
「それは、本気でお願いします」
先輩との談笑を交えながら空いてる席に着く。
今回の委員会は議題を元に原因を話し合って
理解し、対策を考えること……
ってな感じのどこの委員会でもしてそうな
在り来りな会議。
だからなのか、さして
みんな気合が入ってるわけじゃない。
けどこれも行事といえば大袈裟だけど
高校の課程の一環なのだから仕方ないのだろう。
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あい(プロフ) - お返事ありがとうございます。私は潤くんが好きなので潤くんのお話も楽しみにしながら読ませてもらいます( ＾∀＾)これからも楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 14時) (
レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
あやりゅ。(プロフ) - あいさん» あいさん、コメントありがとうございますm(*_ _)mご感想、本当に嬉しくこれからの執筆の励みにもなります！どうかこれからもあたたかい心で彼らのはなしをご覧いただけると幸いです(^^♪ (2019年6月7日 14時) (レス) id: 4f4f43ef84 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちわ、楽しく読ませてもらってます(^^)これからも更新楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 12時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作成日時：2019年5月25日 0時
