君と私の宝物② 《Jungkook》 (ページ21)

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少しの過去の話② ページ21

ジョングク side

俺は歌と始めて、小さい時のことを思い出した。あぁ、Aに会いたいなって。

でも会ったらダメだ、そんな気持ちを歌に込めて歌ったりした。

それなりにストリートで有名になった時、俺のパフォーマンスをたまたま見ていたユンギヒョンが話しかけてきた。

YG『お前なんでそんな辛そうなんだ。』

って。なんだそれって思った。俺は楽しいのにって。

YG『お前はなんでもできるな。歌、ラップ、ダンス。でも器用貧乏ってやつ？どれがお前の代表するものなんだ？どれが大切なんだ？どれを極めたい？』

そんなこと考えたこともなかった。

JK『俺は、、どれも好きだ。全部。全部大切だ。それじゃ、、ダメですか？』

本心だった。どれもその時の俺の全てだった。

YG『はっ(笑) いいんじゃん？(笑) どこか悲しげなパフォーマンスも悪くない。俺の好みだ。頑張れよ～。』

JK『ちょ、ちょっと待ってください！あ、あの、、、』

YG『ん？なんだよ、はっきり喋れ。』

JK『俺を防弾少年団に入れてください！』

YG『は？！？！』

JK『あの、、憧れなんです、僕の、、防弾少年団を見て生きる意味を見つけたっていうか、助けられたっていうか、、その、、ありきたりな理由ですけど、、』

YG『ぷっ(笑)あっはっはっはっ(爆笑)いいぞその気合い！最高じゃねぇか！(笑) よし、俺の大学へ来い！それまでパフォーマンス続けろ。そしたらいれてやるよ、"防弾少年団"に。』

その時は本当に嬉しかった。防弾少年団に入れてくれるんだ。俺もあの中で一緒に輝けるんだって。

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でもその時高校で俺がストリートでパフォーマンスしているのがばれ始めた。

急に近づいてくるやつが増えた。また痛い言葉を投げてくる奴もいた。パフォーマンス中に邪魔してくる奴もいた。

あぁ、また俺の居場所が無くなった。ただ楽しんでいたのに。なんでだよって。

そこからはもう一切ダンスと歌をしなくなった。髪を伸ばしてメガネをした。誰も近づかないように。近づきたいと思わないように。

こんな呆気ないのか～なんてもうどうでもよかった。

それなりに賢い高校だったから、それなりに賢い大学に進学した。何をしたい訳でもなく、ただ働きたくもなくて、、

そこでまた出会っちゃったんだ。

"防弾少年団"に。