隠れた努力 ページ12
ジョングク side
JK『やっべ、、きちぃな、、、』
明日の本番のために昨日も遅くまで練習してシャワーした後倒れるように寝た。
起きてみたら不快な頭痛と脱力感が俺を包んでいた。
最悪だ、、俺はコンディションの管理もできねぇのかよ。
毎日Aは俺に言っていた。
「ご飯食べた？！ちゃんと食べないと体壊すよ？」
「昨日も遅くまで練習してたでしょ！練習もいいけど睡眠も大事だよ？！」
「喉の調子悪い？無理しないで休みなよ？」
「そんな追い込んでしんどくない？辛かったら言って？」
あぁ、またAに心配かけるのか。情けねぇ。
とりあえずバレないようにしねぇと。
なんて心の中で自分に喝を入れつつドアを開けようとすると勝手に開いて何かにぶつかった。
、、、なんだAか。
わーわー文句言いながら、手を掴んで引っ張られる。
あぁ、Aの手冷たくて気持ちいな。なんて思ってると心配そうな顔で俺を見る。
そこからはもうやりたい放題だ。
おかゆ食わされ、厚着させられ、無理やりベットに寝かされて。
やっぱAには隠せねぇか。
誰かに電話しようとしてるAには、他の奴らには 言わないように伝えた。俺が勝手に体調崩しといて、迷惑かけられない。今日は大事な日だ。
今まで考えられない努力をしてきたみんなに。特に今日のために必死だったホソクには、絶対迷惑かける訳にはいかない。
俺はいつも通りのパフォーマンスをする。これは本心だ。絶対ミスなんてしない。してたまるか。
「そんな辛そうな顔して何言ってんの。カッコつけんじゃないわよ。こんな時こそみんなに頼るべきだって私は思うよ？まぁ言ってほしくないなら言わない。ただし！辛いなら私に言う！我慢しすぎない！わかった？！」
なんて言うAは強い。隠してるつもりだっただろうけど、俺はAが頑張りすぎなぐらい頑張っていた事は知ってる。Aは毎日ちゃんと大学の授業も受けながら、みんなのスケジュール管理、舞台構成、ユンギヒョンの曲の確認、関係各所との連絡、そして何より俺たちのメンタルバランスを整えてくれた。
Aだって大変だったはずだ。それなのに俺たちのことばっかり気にして、弱音なんて吐いたこともない。そんなAに俺は、きっとメンバーたちも救われていた。
こんなこと言うAだって昨日も遅くまで作業してたんだろう。目の下にクマ作って、目だって充血してる。
こいつはほんとに、、、
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作者名：ぼむ | 作成日時：2017年9月20日 15時
