春霞３【宮地清志】

驚きと戸惑い(高尾side） ページ9

珍しく練習が午前中で終わった・・




高尾 「真ちゃーん・・飯！行こうぜ」




相も変わらず自主練に精を出す緑間の前に立ちはだかった。




緑間 「・・高尾・・撃たれたいのか」




こんな脅しは毎度の事！




こんな事に怯んでたら緑間の相棒は務まらねぇっての！




高尾 「高尾ちゃんはお腹が空いたのだよ!」




緑間 「マネをするなっ！バカ尾！」




なーんて言っても結局一緒に飯に行ってくれる緑間。




時刻は１時半頃だった。




高尾 「ここの回転ずしうまいらしいぜ？どうする？回転ずし食っちゃう？」




そう言って店をチラリと見るも・・




緑間 「嫌なのだよ。今日は和食の店に行くと決めただろう？」




その奥にあるこじんまりとした店・・




そこの魚の定食が美味いとか・・




始めは渋ってたくせに・・




行くとなると自分の行きたい所をちゃんと言うからおもしれーよな・・(笑)




高尾 「へいへい・・(笑)でも次はここな！？」




緑間 「ああ・・」




前を見て歩いている緑間の横から・・




チラリと店を覗いた。




高尾 「・・ん？」




数歩歩いた所でもう一度さっきの場所へ戻る。




そっと店を覗く・・




高尾 「う・・そ・・だろ・・」




イケメン風と仲良さそうに並んで寿司を食っていた女・・




高尾 「・・Aさん？」




大人っぽくなって・・




綺麗になって・・




でも間違いねーよ・・




Aさんだ＿＿




緑間 「高尾っ！何をしているのだよ！さっさと行くぞ」




緑間に・・




高尾 「いや・・まだ・・」




誰にも話さない方が良いだろう・・




高尾 「あー・・わりぃ・・すぐ行くわ」




４歳児になったAさんは・・




本当に宮地さんを頼りきっていて・・




俺ら周りにも大好きって伝わってきて・・




宮地さんも・・




Aさんを見つめるその目が・・




本当に愛おしいそうで・・




俺なんかが入る隙はまったくねーって思ったのに・・




高尾 「宮地さん以外の男なんてだめっしょ・・」




あんたには宮地さんが一番なんだよ・・




道を誤るなよ・・




緑間 「どうしたのだよ？高尾・・」




高尾 「あー・・なんでもねー。真ちゃーん・・俺腹減り過ぎて倒れそうかも」




緑間 「このっ・・抱きつくなっ！」




少し調べてみるか・・




今どうしてるのか・・




あのイケメン風がいったい誰なのかを＿＿

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