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春霞 ページ49

夜、Aを連れて俺は自分の部屋へと来た。





宮地 「お泊りグッズ持ってきたのか?」





その行動の可愛さに思わず笑ってしまう。





you 「うん・・」





宮地 「きーちゃんは連れてこなかったのか?」





そう聞くと・・





you 「・・お留守番(笑)」





少し照れた顔をしてそう笑った。





宮地 「風呂行ってこい・・」





小さく頷くと部屋を出て行ったA。





ベランダに出た俺は朝の出来事を思い出していた。





浅川さんを選ぶという選択をしたら俺はどうしたらいいのか・・





そんな不安に包まれた時Aが俺の前に現れた。





その時決めたんだ。





今日俺はAを抱くって__





高校の時・・





俺はAの事を好きになった。





その全部を俺のものにしたと安堵し・・





すげー辛い時俺はあいつの傍にいてやらなかった。





以前Aは俺に言った事がある。





you 「宮地・・春霞って分かる?」





宮地 「あ?・・春に向こう側が霞んで見える事だろ?そのくれー知ってるっての」





you 「私の前にはずっとその春霞があるんだ」





そう寂しそうに呟いた。





そしてその意味を俺は卒業式の日理解した。





そしてもっと深い霞の中に俺自ら入れてしまった。





けど今、また俺の腕の中にAが戻ってきてくれた。





Aを壊しそうで怖くなったけど・・





今はそれ以上にAの全部が欲しいって思ってる。





少し震えているAを抱きかかえベッドへ向かう。





宮地 「お前をまた壊しちまうかもしんねー。でも止めたくねえんだ。
A・・お前を抱かせてくれ」





you 「宮地・・私も宮地と一つになりたいよ。宮地を沢山感じたい・・」





すげー熱い目でそんな事言われたもんだから・・





俺の[俺]はガチになった。





宮地 「A、もう離れねーよ。どうなっても何があってもお前をぜってー1人にしない」





きつく抱きあった後・・





どちらが先舌を絡めたか分からないほど熱くキスを交わし・・





俺とAの長い夜が始まる__





明日の朝どうなっていようとも・・





俺とAの前に広がっていた春霞は晴れて・・





美しいその先を必ず見せてくれる。





その時俺はお前に一番伝えたい事を言う・・





もう『好き』じゃ足りねーんだ・・





A・・





『永久に愛してる』・・と__

〜fin〜

あとがき・・→←たとえどうなろうと



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ハル - 久しぶりに読んでも泣けました。asakoさんの紡ぐ物語はホントに素晴らしいです。ありがとうございました! (2019年12月19日 16時) (レス) id: 514c365f9c (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - cocoさん» cocoさん、コメありがとうございます(*^_^*)そう言って頂けると作者は本当に嬉しいです。励みになります! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - るなさん» るなさん、コメありがとうございます(*^_^*)少しでも心に残る作品に仕上がっていたのなら嬉しいです! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
coco - とても面白かったです!!!感動しました(泣) (2015年5月8日 6時) (レス) id: a809835030 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく、すごくよかったです(泣)もうほんと読みながら涙出てきました!!(泣)とっても面白かったです!!!!ありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます!(*`・ω・´) (2015年3月14日 8時) (レス) id: 95a0cc4dfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:asako | 作成日時:2014年8月28日 22時

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