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まだいたい(宮地side) ページ29

やっと触れられた。




会いたくて・・触れたくて。




でも・・




触れるのがすげー怖かったのに・・




手をそっと握って歩く夜道は・・




今まで感じた事の無い気持ちに包まれた。




満たされるってこんな感じか・・?




そっとAを見ると・・




俺の肩越しに小さな頭が見えて・・




俺の視線に気付くと・・




恥ずかしそうに笑って俯いた。




あーっだめだ・・




欲が止まらねーっての!




時間がかかると思っている帰り道も・・




Aと一緒だとあっという間で・・




you 「あっ・・今ここに住んでるんだ。ここの201号」




宮地 「そうか・・」




でも・・




まだ離れたくねーなぁ。





宮地 「なぁ、まだ時間いいか?」




なんて聞きながら・・




もう手を引いて歩きだしてた俺。




you 「うん・・大丈夫」




ここから10分程の所に俺は住んでいる。




こんなにも近くにいたのかと驚いていた所だ。




まぁ・・




通りが違えばなかなか会えねーよな。




宮地 「ここ・・今俺が住んでる所。あのさ・・寄っていかねーか?
っつーか・・その為に連れてきたんだけどな・・(苦笑)」




躊躇しているAの手を引いて・・




俺は自分の部屋へとAを連れてきた。




you 「おっ・・お邪魔します」




宮地 「どうぞ」




キョロキョロしているA。




その姿が・・




あの4歳児だった頃のAと重なる。




ああいう仕草は変わらねーもんだな。




宮地 「わりぃな。あんま綺麗じゃねーぞ。そこらへん座って待っててくれ。
今飲むもん持ってくるわ」




冷蔵庫を開けて・・




宮地 「・・落ち着け俺・・焦るな俺」




自分に何度も言い聞かせる。




あいつの好きなオレンジジュースをグラスに注いで持って行くと・・




Aがあるものを手にしてじっと見つめていた。




宮地 「あっ・・」




4歳児になっちまったAと・・




はじめて2人きりで行った水族館。




そこで一緒に撮った写真を・・




俺はずっと部屋に飾っていた。




まさかここにAが来るなんて思ってねーから・・




隠すの忘れてた!




毎日あの写真に向かって話しをするのが俺の日課だった。




写真がある事が当たり前過ぎて忘れてたわ・・




恥ずかしくて自分を埋めてー気分だ。




そんな事を頭に巡らせていたら・・




Aは何度も写真を撫でて・・




ポロポロと涙を流していた。

抱きしめていい?→←満たされる



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ハル - 久しぶりに読んでも泣けました。asakoさんの紡ぐ物語はホントに素晴らしいです。ありがとうございました! (2019年12月19日 16時) (レス) id: 514c365f9c (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - cocoさん» cocoさん、コメありがとうございます(*^_^*)そう言って頂けると作者は本当に嬉しいです。励みになります! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - るなさん» るなさん、コメありがとうございます(*^_^*)少しでも心に残る作品に仕上がっていたのなら嬉しいです! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
coco - とても面白かったです!!!感動しました(泣) (2015年5月8日 6時) (レス) id: a809835030 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく、すごくよかったです(泣)もうほんと読みながら涙出てきました!!(泣)とっても面白かったです!!!!ありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます!(*`・ω・´) (2015年3月14日 8時) (レス) id: 95a0cc4dfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:asako | 作成日時:2014年8月28日 22時

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