春霞３【宮地清志】

遠い２人(高尾side） ページ18

俺と緑間は来春からこのＫ社の社会人バスケチームに入団する。




時間がある時は練習にも参加させてもらってる。




今このチームにいる俺ら世代の人は・・




宮地さんと岡村さん。




大坪さんは笠松さんのいるチーム・・




つまりは今日の対戦相手のチームだ。




高尾 「大坪さんと宮地さんが対峙とか・・すげー変な感じ」




思わずチームの関係者席からぼやいた俺・・




緑間 「ああ・・そうだな」




んで・・




俺らと一緒に入団しそうな奴らがもう二人・・




緑間 「紫原・・いつまで食べているつもりだ」




紫原 「えー・・終わるまで？」




キセキの世代センター紫原敦と・・




黒子 「紫原君、それを食べ終わったら暫くお菓子禁止です」




影・・黒子テツヤ。




光組みの火神と青峰はアメリカへ。




あと・・




超イケメン氷室さんもアメリカへ行っちまったな。




まぁ・・




全日本の時は全員集合するんだけどな。




で・・




日本に残った組みで・・




黄瀬はもち笠松さんのいるチームへ。




赤司は・・




父親の会社を継ぐ為勉強しつつ・・




京都の自社チームに入団予定。




そこにはあの三人がすでに入団済み。




とまぁ・・




俺らの近況はこんな感じで・・




・・ってどうでもいいんだよっ！




今一番の問題は・・




緑間 「・・本当に戻ってきているのだな」




緑間の視線の先には・・




Ｋ社の特別席の一番端に座っているAさんの姿。




高尾 「ああ」




で・・




その隣にはこの前のあいつが座ってる。




ってことはだ・・




高尾 「同じ会社の奴か・・」




時折・・




Aさんの様子を心配そうに窺いながら・・




そっと背中に手を置いたりしちゃって・・




高尾 「まじなんなの！？」




紫原 「高ちん・・五月蠅い」




・・で




宮地さんの傍には・・




竹内 「宮地君・・お疲れ！これ皆で食べて」




竹内さんがいつもの通りいて・・




高尾 「つーか・・彼女じゃねーし、マネでもねーじゃん？」




今までは目を伏せていた事も・・




Aさんがいるとなると話は別なのに・・




高尾 「２人とも何やってんだよ・・」




俺には分かる・・




宮地さんもAさんもお互いをすげー気にしてる。




それなのに・・




２人の間にはすげー色んなもんがあって・・




こんなにも近くにいるのに・・




２人の距離はすげー遠いわ＿＿

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