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切ねーな(宮地side) ページ21

目の前には・・




あの頃から変わらねー後ろ姿。




このちっせぇ背中に・・




Aは色んなもんを背負ってる。




その背中が震えているのが俺には分かった。




宮地 「A・・だろ?」




緊張で声が震えてやがる・・




・・こっち向けよ




頼むから・・




俺に顔を見せてくれ__




you 「・・宮地」




そう呼んだ後・・




Aは静かにこちらを見た。




you 「宮地・・元気だった?」




そう俺に微笑んだ顔は・・




涙でぐしょぐしょで・・




宮地 「久しぶりの再会にその顔かよ・・ほら・・」




手に持っていたタオルをAの顔に押し当てた。




触れそうになる指・・




思わず俺はその手をひっこめた。




you 「・・ありがと」




・・言葉が出て来ねー




言いたい事も・・




聞きてー事も・・




山の様にあるのに。




宮地 「・・ちゃんと見たか?試合」




you 「・・うん。続けてたんだね、バスケ。あの、宮「おいっ、天音」」




・・誰だ?




声のする方を見ると・・




会場でAの隣に座っていた男。




確か名前は・・




浅川 「どうも・・さっきの試合凄かったっすね。
俺は、S社の浅川って言います。こいつ・・天音は今俺の下で働いてます」




そうだ・・




浅川・・そう言ってたな。




宮地 「どうも・・宮地です。あの何か?俺こいつに話しが「天音、タクシー捕まえた」」




は・・?




浅川 「すみませんね、こいつ今日少し気持ちが落ち着かねーみたいなんで帰らせます」




そう言うと・・




Aの背中に手を添えて歩くよう促した。




you 「あっ・・浅川さん!私は平気「だめだ・・今日は帰れ」」




俺があっけに取られている間に・・




浅川って奴は・・




強引にAをタクシーへ乗せて帰してしまった。




浅川 「ごめんな、宮地君。あいつが周りを気にせずあんな風になったのを初めて見た。
それだけあんたの存在が大きいって事なんだろうな・・」




タクシーが去ったその場を見つめてそう言った浅川さんは・・




浅川 「俺・・あいつに一緒に暮さないかって言ったんだ。この意味分かるだろ?」




・・何を言ってやがる




宮地 「・・本人から話を聞くまで俺は引きさがりません」




ふっと笑った浅川さんは手を振って帰って行った。




手を伸ばせば届く距離まで来てたのに・・




触れる事すら出来ねーってのは・・




ホント切ねーな__

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ハル - 久しぶりに読んでも泣けました。asakoさんの紡ぐ物語はホントに素晴らしいです。ありがとうございました! (2019年12月19日 16時) (レス) id: 514c365f9c (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - cocoさん» cocoさん、コメありがとうございます(*^_^*)そう言って頂けると作者は本当に嬉しいです。励みになります! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
asako(プロフ) - るなさん» るなさん、コメありがとうございます(*^_^*)少しでも心に残る作品に仕上がっていたのなら嬉しいです! (2015年5月8日 9時) (レス) id: 92c12475fe (このIDを非表示/違反報告)
coco - とても面白かったです!!!感動しました(泣) (2015年5月8日 6時) (レス) id: a809835030 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - すごく、すごくよかったです(泣)もうほんと読みながら涙出てきました!!(泣)とっても面白かったです!!!!ありがとうございます!これからも頑張ってください応援してます!(*`・ω・´) (2015年3月14日 8時) (レス) id: 95a0cc4dfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:asako | 作成日時:2014年8月28日 22時

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