過ごす時は永遠に ページ2
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｢｢おつかれーー！！！｣｣
と部屋中に響き渡る男4人と女1人の声と缶同士がぶつかる音。
｢まじ今日も頑張ったわー｣ってビールをグイッと飲みながら言う湧。
｢何言ってんの、今日大学もバイトも休みやったやん笑｣
って突っ込む深田。
そして変な遊びを繰り広げて2人で爆笑してるのが黒ちゃんとうっちー。
あとは、湧と深田の会話を聞いてる私。
この5人がイツメンになるのにはそう時間はかからなかった。
大学入学と同時に仲良くなった友達がいた。その友達に今日サークルあるからこない？と誘われてあまりそういう場に行ったことなかった私は友達を作るために思い切って参加した。
でも、それは私の想像してたものとうって違って先輩に肩を組まれたり、太ももを触られたりと醜いものだった。
完全に友達に放置された私は誰にも見つからないように貸し切られた店の奥の4人席に1人で座ってリンゴジュースを飲んでいた時だった。同じ4人席にこの4人が座ってきたのは。
最初は私とうとうおばけになった？と思ったけど
｢あのー？｣って隣の男性に声をかけると、こっちを見たからちゃんと見えてるんだなって何故か安心した。
｢なんかさ、俺らもさ誘われたんだけど俺たちこういう場好きじゃないんだよね｣
｢そうそう、君もでしょ？｣
｢私も苦手、｣そう言うと｢じゃあ俺たちと抜け出しちゃおうよ｣ってその時は名前を知らなかった湧が私の手を引いて連れ出してくれた。
最初はこの人達も変なことをしてくるんじゃないかとか思ったけど着いていってたどり着いたのはボーリングとか、カラオケができる施設で、普通に5人で楽しんで自然と連絡先を交換した。
そこで分かったのが全員同い歳で、湧と深田は私と同じ学部ということだった。
まぁその後、4人と抜けたことがばれてすぐに出来た女友達も全員あいつはビッチだとかなんだとか変な噂をたてられて私には女友達なんてできなかった。
でも4人が
｢いいじゃん、言わせとけば｣
｢あいつらの方がびっちじゃんね、｣
｢俺たちといたらいいんじゃね？｣
って守ってくれてそこから定着した5人だった。
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作者名：にゃん | 作成日時：2023年3月23日 18時
