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A「翔ちゃんになら良いかなぁ…」
潤「何が？」
A「翔ちゃんがスケベでも私は翔ちゃんが好き」
潤「……。おい智！お前が育て方間違えたせいでAが誰でもいいとか言い出したぞ！」
未だに慣れないエプロンをつけて
“簡単料理レシピ☆”なんて本と
にらめっこしていた智が
「え？」と顔をあげる。
そして俺が呼んでるとわかると、
パタパタとこちらにその姿を表す。
全然父親らしくない、
むしろ単なる若僧な智は
正真正銘、俺とAの父親だ。
智「何だって？」
潤「Aが誰でも良いからヤりたいって」
智「えぇ！？」
だいぶ要約した(内容をかなり変えた)話をすると
智は目を見開いてAを見つめる。
智に驚かれたAは「スケベでも好きなの」と、
これまたかなり言葉をはしょった発言をポツリ。
智「んー…と、こういう時は…何て言ったら良いんだろ」
潤「ビシッとお説教してやれよ！しっかり教えないと大切なAが小汚い男に食われちまうぞ」
智への脅し要素半分、
Aに翔君への思いを
諦めさせたい気持ち大半。
智は昔からAに対してかなり甘い。
例えば、いつもの朝。
「こんなにグッスリ寝てるのに起こしたら可哀想」とか言って
遅刻してもAを起こさないとか、
「Aが良いと思う物なら全部良いと思うよ」とか言って
指摘した事がない。
ある意味、だからAが
こんなになったんじゃないかと俺は思ってる。
自由って言うか危機感がないって言うか。
それはそれでAの魅力なんだけど、
たまにすごく怖くなる。
人を疑わないAは
いつか利用されて傷つけられてしまうんじゃないかって。
だから智には
ビシッとAに警告して
一緒にAを守ってもらいたいのに……
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作者名：砂希流
| 作成日時：2019年1月21日 22時
