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和也「えー！俺聞いてないよ、そんなこと」
翔「嘘つけ…感づいて邪魔してきたくせに」
わざとらしい棒読みの演技を見せる和也。
俺のボヤキなんて聞かないフリして和也は潤君に
「ね！？」なんて目を合わせ、
とどめと言わんばかりに
「俺らも暇だからついてこーかなー」なんて言い出す始末。
和也がゲームのスイッチを切って、
初めから準備していたであろう
すぐ隣に置いてあった上着を手にする。
どうやらこのタイミングを狙ってたらしい…
でも、俺だって今日だけは
絶対阻止してやる！！
Aが言ったように
きりっとすぱっと！！
俺だって今日は
生半可な気持ちじゃねぇんだ！！
…と思って
立ち上がろうとしたら
その前にAに掴まれた腕に力が入る。
A「今日はダメ。翔ちゃんと二人がいいの。ごめんね、二人とも」
そのまま「翔ちゃん。いこ」とAに促され、
俺はさらにAに引きずられるようにして連れられて行く。
そしてあっさり二人で外に出ることができた。
俺の上着、財布の入ったカバンは
いつの間にかAが持って来てくれていて…
「はい」って笑顔で渡すから
何不自由なく、出発。
さすが俺のA…
わかってるー！
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作者名：砂希流
| 作成日時：2019年1月21日 22時
