ー翔side ページ20
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俺は今日、Aに告白しようと思う。
なのに…
和也「翔ちゃんゲームしよう！」
翔「今日は予定あるから無理」
和也「えー今やりたいの！あ、A呼ぼうかなー」
翔「……ちょっとだけだからな！」
潤「翔君いるー？」
翔「いません」
潤「今すぐ出てきて―じゃないと今日A外に出さないよー」
翔「何なの！もう！！」
絶対わざとだ。
俺の考えている事なんか
お見通しってことなのか！！
A「翔ちゃん。支度出来たよ」
何の前触れもなく俺の部屋に、ひょこっと顔を出したA。
心なしかいつもより髪の毛をセットして、
おしゃれなワンピースを着ているその姿は
本当に可愛い…
翔「あ、A…ごめん、ちょっと待ってて」
A「珍しい〜潤とカズと三人でゲームしてるなんて」
潤「おう。Aもやる？」
潤とカズに押し切られて、半ば強制的にゲーム中。
でも時間が来たら
今日こそは絶対に逃げ出そうと心に誓い、
適当にあしらっていたら
その矛先は俺だけでなくAにまでむけられる。
Aはそう言う敵意に疎いから
多分この二人の策略には気付かないから…
ゲームに誘われたら
やってしまう可能性がある。
それだけは何としてでも阻止したい！！
そう思って口を挟もうとしたら、
Aが真顔で答えた。
A「ううん。やらない。今日は翔ちゃんとお出かけするから」
そう言って俺の腕にAの腕をからめ、
二人に見せつけるようにして答えたA。
凛としたその姿に、俺はちょっとだけ驚いた。
そしてそれ以外の感情は
嬉しさへと変わっていった。
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作者名：砂希流
| 作成日時：2019年1月21日 22時
