ハッピー ページ23
・
「しょーくーん！！」
パフッと、
俺の背中に張り付く
暖かいもの…
後ろを振り返るとそこには
俺と同じ名前の彼が
「えへへ」と笑って
抱き着いていた。
潤「どうしてもって言ってきかなくて…
もう高学年だし、お袋が良いって言うから連れてきた」
カズ「ショウがいれば、この人も早く帰るだろうからって。ね？」
ショウ「うん！パパ〜帰ろ〜？」
智「ん？ショウが、二人いる…」
翔「ある意味正解」
あの時生まれた、俺と同じ名前の彼は
もうすぐ中学生だと言う。
時が経つのは
本当に早いものだ。
カズが手伝って、
智君を潤の背中に乗せる…
昔は逆だったはずなのに。
息子に担がれる父親。
カズは
大きくなったとはいえ、
この場に似つかわしくない
ショウの手をしっかりと握る。
「じゃぁまたね」
そういって適当に…
いや、少し多めに
智君の財布からお金を抜き取ったカズは
俺にそれを渡す。
俺が「これは多いよ」と言うと、
カズは「そお？」と言って
確信的に自分のズボンのポッケに
余りをしまう。
「おい！」
潤が毎度そんなカズに
笑いながら突っ込むのだが、
「個展には金がかかるのよ〜」の
一言で済まされてしまう。
そんな
いつもの一流れを終えて…
彼らは帰ってゆく。
自分たちの家に。
翔「家族って良いなぁ…」
4人の背中を見て、
俺はいつもそう呟く。
END
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砂希流(プロフ) - さきさん» お読み頂きありがとうございました。人は一人じゃないって言うのと想いをテーマに書きました。自画自賛ですが番外編（将来編）も好きです（笑） (2016年7月5日 0時) (
レス) id: 84c7c64133 (このIDを非表示/違反報告)
さき - 感動しました。凄く苦しいけどみんなが助けてくれるっていいですね笑 (2016年7月4日 17時) (レス) id: 8b0ca91544 (このIDを非表示/違反報告)
砂希流(プロフ) - Sakuraさん» 最後にほっこりしていただければ幸いです。さり気なく翔君。キーパーソンであるのは間違いないんですけどね？笑 (2016年3月28日 0時) (レス) id: 66fccec21c (このIDを非表示/違反報告)
砂希流(プロフ) - 花太郎さん» ありがとうございます。思い合う感情が好きで、伝わってよかったです♪ (2016年3月28日 0時) (レス) id: 66fccec21c (このIDを非表示/違反報告)
花太郎(プロフ) - 全部読んだよ めっちゃ感動した さとしくんと主人公ちゃんの離れててもお互い想う気持ちを捨てなかったところの感動 やっぱ相手のこと思うのは大切だね (2016年3月5日 13時) (レス) id: d6aab6a42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂希流
| 作成日時：2015年11月2日 1時
