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「結局今日は進展なしやね」
『だから言ったでしょ、まあ明日も確認はするけどさ』
部室に戻り帰宅の準備をしながら噂についての話をする。幽霊騒ぎなど普通に考えれば証明するほうが難しいだろう。
机の荷物を片付けた際、今日の授業で出された課題を教室に忘れたことに気付く。明日提出、というわけではないが記憶に新しいうちに終わらせてしまうのがいいだろう。
『ショッピ、教室に忘れ物したから先に門のところまで行ってて』
「俺もついてくで、そんな時間かからんやろ」
『大丈夫、すぐ取って向かうから』
「まあ、そう言うなら……分かったわ」
部室の鍵を返し自分のクラスの鍵を借り職員室前でショッピと別れ、教室へと向かう。もう下校時刻を過ぎているため、校庭は別とし校内には人の気配はない。
自分のクラスの前に着き、鍵を開けて中に入ろうとする。
「かまってぇや……………」
誰かいる。鍵は返されているのだから教室内に人がいるなんて普通はあり得ないのに。
________
「そうそう、トイレの花子と関係あるかは分かんないけどさ、俺らの教室にも不思議現象が起きてるっぽいんだよなぁ」
「日直のやつってさ朝早く登校するじゃん？で、職員室で鍵を借りて仕事する」
「借りた鍵で教室が開くのが普通でしょ？なのに鍵が開いてることが多々あるらしいよ」
「まあ閉めたつもりで返したのかもしれないけどさ、実はこれも幽霊の仕業……だったりして」
________
止めた手を動かし鍵を回す。聞きなれた開錠の音が鳴り、扉の鍵は開いたようだ。部内では嘘の噂、なんて言ってはいたが生憎私は普通ではない力が存在することを身を以って知ってしまっている。オカ研としては勿論だがうちのクラスで、ということはクラスメイトの中にそういった力を持つものがいる可能性も十分にあり得る、確認しておいて損はないだろう。
鍵を抜き、扉を開いて中に足を踏み入れる。若干う薄暗く見えにくいが電気をつけるほどではないだろう。
『…………鳥井？』
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すぴのさうるす(プロフ) - まるさん» お褒めのお言葉有難う御座います！お楽しみ頂けますと幸いです。 (6月28日 22時) (
レス) id: d6eb525f65 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 死亡エンドと同じ作者様でしたか。向こうではまだリメイク後の1話のみだった為あまり正確な魅力には気付けませんでしたが、夢中魔法(と略させていただきます)とても好きです。続編楽しんで来ますね (6月28日 2時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴのさうるす | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2022年10月21日 23時
