2��預言記事 ページ14
ぴくとの頼みを聞くべく朝から図書室へと向かう。ショッピにも伝えたのだが何でも今日は行きたくないから明日にしようと頼まれる。私としては明日でもいいのだが今日確認してこいと言われたためそういうわけにもいかない。珍しく折れない私に諦めたのか先に行っとって、と言い朝食を食べ始めた。
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朝早くから登校している生徒なんて部活動か委員会のある生徒ぐらいなものだろう。いつもは話し声で騒がしい校内も静まり返っている。図書室内も勿論人はほとんどおらず私を除けば委員の生徒一人だった。
彼には見覚えがある。昨日の自習時間、グラウンドでショッピと話をしていた金髪の彼だ。
ぴくとがいうには今日の朝図書室に、だったよな。ということは彼が預言文を記事にと持ってきた生徒なのだろうか。真偽不明のまま"貴方が預言文を新聞部に持ち込んだ生徒ですか？"なんて聞けないし一体どうしたものか。
取り敢えず入口で突っ立ってても仕方がない。良い案が思いつくまで読書でもしようと気になっていた小説を手に取り席に着く。本の内容は全く頭に入ってこないが暫くすると前方から椅子を引く音が聞こえる。そんなことする人物は今この場には一人しかいない。
顔を上げるとやはり私思っていた通り金髪の彼が腰を下ろし、本を開いている。じっと見すぎていたのか顔を上げた際に目が合う。合った瞬間目を見開き驚いた様子の彼を不思議に思っていると入り口の扉が開かれる。入ってきた人物はそのまま真っ直ぐ私の隣の席へと座る。行きたくないなんて言いながらも結局は来てくれる、そんな弟なのだショッピは。
「……コネシマさん」
「ん？お、ショッピくんやん。珍しいなあ図書室に来るやなんて」
「まあ、用があったんで……」
『ショッピ、もしかしてこの人と結構仲良い？』
「少し話をするぐらい、やから」
話をするならショッピにとっては仲が良い判定に入るだろう。コネシマ、と呼ばれた彼の方を向くと彼も私とショッピの関係が気になったのか黙ってこちらを見ている。
『初めまして、いつも弟がお世話になってます』
「弟……ああ、お前が」
納得出来たのか再び視線を本戻す。ショッピもショッピで用が終わったなら早く行こうと腕を引っ張り急かしてくる。まあぴくとの勘違いっていう線も無きにしも非ず、調べはしたし約束は守っただろう。彼の読書の邪魔をするのも申し訳ないため読んでいた本を棚に戻しショッピと共に図書室を後にした。
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すぴのさうるす(プロフ) - まるさん» お褒めのお言葉有難う御座います！お楽しみ頂けますと幸いです。 (6月28日 22時) (
レス) id: d6eb525f65 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 死亡エンドと同じ作者様でしたか。向こうではまだリメイク後の1話のみだった為あまり正確な魅力には気付けませんでしたが、夢中魔法(と略させていただきます)とても好きです。続編楽しんで来ますね (6月28日 2時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぴのさうるす | 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2022年10月21日 23時
