十六話「在る爆弾」 ページ17
「どうして同僚の方に救援を求めなかったのですか?」
「求めたよ。でも私が助けをこうたときなんと答えたと思う?」
「「死ねばいいじゃん」」
「御名答。でも其処まで綺麗にハモられると流石に悲しくなる」
_とまあ、こんな感じで歩きながら会話をしている。
知らぬものなき異能力集団………ねえ。
「今日は何処へ行くんですか?」
「よくぞ聞いてくれたAちゃん!実は君達に仕事を斡旋しようと思ってね」
仕事かあ。
切った張ったの荒事かなあ。
私ならともかく、ヘタレのお兄ちゃんは無理だな。
「本当ですか!」
まあ、当のお兄ちゃんは目をきらきらさせてるけど。
「伝手の心当たりがあるからまずは探偵社に行こう」
ーーーーーー
ーーー
「嫌だァ………もう嫌だ」
どうしてこうなった。
もう一度云おう。
どうしてこうなった。
「全部お前らのせいだ……武装探偵社が悪いンだ!
……社長は何処だ!早く出せ!でないと……爆弾で皆吹ッ飛んで死ンじゃうよ!」
三回目、どうしてこうなったのか。
あのあと国木田さんが来て太宰さんに「包帯無駄遣い装置」文句を云い、
更に「緊急事態だ!爆弾魔が人質連れて探偵社に立てこもった」
と云われここに来たのだ。
「(人質はマズイですよ)」
爆弾魔の人はオレンジ色の髪に垂れ目に萌え袖と、犯罪を犯しそうな雰囲気はしないんだけどなあ。
どっちかと云うとお兄ちゃんと同じヘタレのニオイがする。
人質の女の子はセーラー服を着ているから恐らく学生のアルバイトの人だ。
黒くて長い髪に泣きぼくろが綺麗な女性だ。
「(さしずめ、仇討ちと云ったところか……)」
どうやら犯人の動機は怨恨らしい。
犯人は探偵社に恨みがあって、社長に会わせないと爆破するとのことだ。
「うちはいろんな処から恨み買うからねえ」
一体どんな仕事をしたら恨みを買うんですか。
心のなかで突っ込みたくなった。
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+アリス+(プロフ) - 野良神さん» 誤字の指摘ありがとうございます。すぐに直しますね。 (2018年12月24日 10時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
野良神(プロフ) - 13ページの異能力が維能力になってますよ! (2018年12月24日 9時) (レス) id: 98ee09b097 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - issuさん» 判りました。こちらの不具合かもしれないので直してみます。この作品を見てくださりありがとうございます (2018年10月13日 21時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
issu(プロフ) - はい! (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)
+アリス+(プロフ) - issuさん» イメ画は設定のところにあるもののことでしょうか? (2018年10月12日 20時) (レス) id: 87d894de71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+アリス+ x他1人 | 作成日時:2018年4月6日 17時