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「ご自由におかけください」
20代くらいの若い店員さんがカウンター越しに言った
「あ、はーい」
かっこいい人だなあとか思いながら3席ほど並んだカウンターのいちばん左に座った
店にはあたしと常連っぽいおじさん、雑誌を読んでる女性、窓の外を見上げる大学生くらいの男の子がいた
こんなに綺麗なお店なのに人が少ないのはきっと奥まったところにあるからだと思う
これはいいとこ見つけたなラッキー
「ご注文はお決まりでしょうか」
「えーっと....」
一通りメニューに目を通して決めたのはやっぱり
「オレンジカクテルをお願いします」
「はい、かしこまりました」
頼んだオレンジカクテルはすぐにきた
一口含むとオレンジの酸味が口全体に広がってほんのり甘い
「おいし...」
思わず口に出てしまった
店員さんは少し微笑んでまた持ち場についた
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作者名：くみん | 作成日時：2018年9月5日 17時
