今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:4,520 hit
小|中|大
B 1-2 ページ15
.
大学2年生、春。
普通の大学生なら清々しい気持ちで迎えるであろう今日この頃。
あたしはもやもやした気持ちを抱えて教室の前に立っていた。
「ふう」
意を決して扉を開ける。
ガラ
少し中に入ると視線が集まるのを感じる。
それからぷつりぷつりと聞こえてくる会話。
「あ、今年度も高嶺さんと同じ授業とかラッキー」
「男子ってああゆうの好きだよねーほんと」
「見てるだけでいいんだよ高嶺さんは」
「ねえ、あの噂知ってる?」
耳を塞ぎたくなるような会話に耐えつつ、いつも通り窓側の前から3番目の席に座る。
この席は外が見えるし、声の小さい教授の話も聞きやすいからお気に入り。
「はあ..............」
どうしてか大学生になってから周りで変な噂が流れるようになった。
大学に友達はいない
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くみん | 作成日時:2018年9月5日 17時