【RE!】fame ＃六道骸 (ページ27)

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「＿…ん…」

気がつくと、自室の部屋の天井が見えた。

薄暗い中、目を凝らして時計を見ると午前5時に差し掛かるところだった。

骸のことを考えたまま眠ってしまっていたんだ。

意識がはっきりしてくると同時に肌寒さを感じ、全身ベッドの中に潜り込む。

今日は土曜日だし、部活動に所属していない私は学校に行かなくていい。アラームはセットせず二度寝しよう。

ゆっくりと目を閉じ、私は再び眠りについた。

土曜日の朝、なんとなく早めに目が覚めた私は、何をするわけでもないのに身支度をして家を出た。

葉子さんにも「休みの日に外に出かけるなんて珍しい」とはっきり言われてしまったけど、本当にその通りなのだ。友達付き合いもしない私が外に出ることなんて滅多にない。

自然と足が進む方へ向かって歩く。

そしてたどり着いた場所は、並盛町の図書館だった。

開館時間とほぼ同時に到着した私は一番に図書館の中へ入り、ひとしきり本を集めてテーブルのある座席に腰を下ろした。

「……」

何も考えずただ自分の感覚に任せて手に取った本の背表紙を見て、ハッとする。

超能力、ESP、それに怪しげな魔術について書かれた本…オカルトっぽい本ばっかりじゃん。

自分がなぜこんな行動に出たのか、予想はついていた。

認めたくないけど、私は昨日からずっと骸のことばかり考えていた。だからこんな本をたくさん読もうとしているのだろう。

本人に話を聞くことができないから、自分で調べようとしてる…。

私って、こんなに他人に執着する人間だったかな。

自分の行動を少し不愉快に思いつつ、集めた本の一冊をパラパラとめくってみた。