【RE!】fame ＃六道骸 (ページ18)

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驚いた私は振り返る。

私の背後に立っていたのは、同じクラスの秀才帰国子女、永遠くんだった。

「永遠くんこそ、なんでこんなところに…」

「“永遠”でいい。武に自主練付き合ってくれって言われてるから、部活終わるまでこの辺で待ってるだけ。てか、なんであいつらのこと避けんの？見た目が目立つから？」

私のとっさの質問にきっちりと答えた彼は、今度はきっちりと私に質問を返してきた(あと、ナチュラルに永遠と名前で呼ぶことを強要された)。

私が彼らを避けるのはそんな単純な話ではないのだ。自分の無関心生活を守るためにやっている。

それに、骸を含め彼らの見た目を気にしたことなんてほとんどない。

「目立つような人たちじゃないんだけど、できるだけ関わりたくないというか」

「いや、明らかに目立つだろ。今はいないけど、特に骸なんか、あの目を見て驚かなかったのか？」

永遠くんにそう聞かれ、私は首を捻った。

骸の、目…。

「…え、待って。永遠く…永遠は、骸やみんなのこと知ってるの？」

見た目のことよりもそっちの方が引っかかる。

普通に話を進めていたけど、まず彼が私にああ言って声をかけてきたことを最初に疑問に思うべきだった。

ついこの前イタリアから転校してきた彼が、どうしてあの人たちのことを知っているんだ。

永遠が彼らと不良として付き合いがあるとも考えにくいし(私の中で黒曜中生は全員不良というレッテルが貼られている)、接点がまるで見当たらない。

加えて、こことは違う場所にいる骸のことまで。

「まぁ、ちょっとな」

そう答えて永遠が目をそらしたタイミングで、グラウンドのほうから山本くんが彼を呼ぶ声が聞こえた。

「じゃぁ俺行くわ。あいつらによろしく言っといてくれ」

私の問いかけをそっちのけにした永遠は、グラウンドへ駆けていってしまった。