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「私は毎日を同じように、何事にも関心を持たずに生きていきたいの。あなた達みたいな変な人に出会ったことすらイレギュラーなのに、危険だとか守られなきゃいけないとか勘弁してほしいんだけど」
「っ、おい、いくらAれも言い過ぎびょん！骸さんはずっとAをっ」
「うるさい、私は骸と話してるの」
噛み付いてきそうな勢いで反論してきた家来の一人は、私の言葉にビクッと肩を震わせて喋るのをやめる。
その様子はまるで、私を怒らせることを怖がっているようにも見えた。
「自分が何者だったかなんて、今の私には関係ない。だからあなた達のことも知らないし、今更記憶を掘り返してあなた達と付き合っていくのも御免。あなた達が知ってる私がどんな人なのかは知らないけど、今の私はそういう人間なの」
…こう言うことは、早いうちにきっぱり言っておいたほうがいい。
もし本当に私に危険が迫っているとしても、この人たちに私を守る義理があるとも思えない。それに、私の代わりに危険な目にあってもらっても困る。
守ってもらっても、私は何も返せないから。
「…では、僕から一つ提案があります」
重たい空気の中、私の次に発言をしたのは骸だった。
「僕たちはつい最近、偶然出会って知り合いになったと言うことにしましょう。現に今の君からすれば、それが事実です。君にとって僕たちはただの知り合いにすぎない。君のことも、僕たちのことも、お互いに自分から話さない限り相手には何も尋ねない。干渉しない。僕たちは、君の周りに何人もいるただの知り合いと同じです。それなら君の“無関心”とやらに支障はありませんよね？」
知り合い…。
骸が言った通り、その類なら私の周りにたくさんいる。学校のクラスメイトやよく行くスーパーの従業員もみんなその一つだ。
そのカテゴリーに少し人が増えるだけなら、問題はないかもしれない。
「つまり…今までの話は全部なしってこと？」
「そう言うことです」
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作者名：チャ | 作成日時：2018年11月16日 7時
