生きろ【リヴァイ】 (ページ3)

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『みんなで何してるんですか？』

「今ね、おじちゃんに肩車してもらうの！」

『ほぉ、＂おじちゃん＂』

チラッ、と兵長を見ればやっぱり
心底迷惑そうな顔をして。

『ふふっ、私も混ぜて欲しいな～』

そう言うと、一人の男の子が私の右手と兵長の左手を握って走り出す。

『…えっ？！』

訳が分からないまま男の子に引っ張られ足を動かす。

「あー！待ってー！」

「僕も繋ぎたいー！」

もはや鬼ごっこ状態

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兵長キレそうだなぁ、と思いながら視線を横にずらせば

迷惑そうな顔はしているけど、怒っている様子はない

…珍しい。

「僕ね！ずっとこうやって手を繋いで走りたかったの！」

男の子が嬉しそうに笑う

『友達と走らないの？』

「だってお友達はパパとママより低いから！」

『そっか～二人と走りたいんだね』

「うん！でもね！」

パッ、と男の子は私たちの手を離して振り返る

「きっともうすぐパパがお外から帰って来るから！」

『…外？』

「大きな塀の向こうにお仕事に行ってるの！」

『塀、って…』

視線を上げ、視界に入ったのは
私たちを見下ろすかのように囲う壁

「へきがいちょうさって言うみたい！もう5年も会ってないの」

その言葉に思わずバッ、と兵長を見た