生きろ【リヴァイ】 (ページ15)

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何十cmにも積もった雪は溶けることを知らず

ひとつ、またひとつと積もっていく

どのくらいここに居るのか。

冷え切った体はもはや何の感覚もなく

頬に付く雪を、生温い液体が次々と溶かしていった

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【リヴァイ安らかに眠れ】

何度読み返しても

その文字は何一つ変わらない

夢を見ているのかと

頬を叩いてみてもただ現実を突きつけられた

言葉も出ない

感情も。
何一つ湧いてこない。

それなのにどうして、涙が止まらないのだろうか。

最後まで彼を引っ張っていたはずの手を見れば、鉛色の冷たい腕がぶら下がっていた。

『兵長…人が、最初に忘れてしまうのは
何だと思いますか？』

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きっと、また忘れてしまうんだ。

だから…せめて、忘れてしまうまで…

あの時間を。兵長と過ごした、あの大切な時間を

この胸に、留めておきたいのです。

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『私はもう大丈夫ですよ』

『決めたんです、巨人を全部殺して平和な世を作るって』

『貴方に救われた命、今度は私が…人類を救ってみせる』

兵長見えていますか。

もうすぐ…冬が明けそうです。

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そっと、春風が頬を撫でた

【生きろ】

________________________fin.