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勝利side

健人くんに全部言わされたんだけど、マリがうどん渋るのが可哀想で。俺がちゃんと食べさせとけば今こんな辛そうにしなくてよかったのにって。一気に後悔した。

でも1口頑張ったらあとは食べれて、ちゃんと次からもう1口を頑張らせなきゃって決めた。で、部屋で過ごしてたら健人くんがきた。話の流れ的にお仕置きない...？って一瞬期待したらあったわ。

仕方ないから上半身ベッドに乗せる。嫌だぁ。
「体重計、2週間分だな？14日か。で、3キロくらい増やしてたな。14×3は？」
「42」
なんでかけちゃうかなぁ。

まぁまぁ、50いかないならなんとかなるわ。
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「うっ！」
今日強いじゃん！

パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「いだいぃ！けっとくんっ！強いっ」
「体に関わることは厳しくする。マリの健康を思うなら変なことすんな。」
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！

「いだいぃ！いだい！ごめっなさい！！」
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！
「はぁぁ！あぅ！」
「あと2回な」

パアァァァン！パアァァァン！
「あぁぁ！」
ほんとに50いってない？！めっちゃ痛いけど。
「ごめっなさい」
「うん。明日から、夜ご飯はマリの分食べる前と食べたあと写真撮って送って。」
「はい」

「これちゃんとしてくれなかったら忘れたその日にお仕置きするからな。」
「気を付ける...」
「まぁでも、いつもありがとな。料理いっぱいしてくれて。なんだかんだマリの好きなもんばっか作ってくれてるだろ？」

気付いてたんだ。健人くんと風磨くんと一緒の日は絶対完食させられるからマリの食べやすいものしか作らなかった。それ以外の日もできるだけ好物をいれるようにしてたし。

「勝利なりにサポートしてくれてありがと。」
頭をポンって撫でられてちょっと嬉しくなった。ちゃんと見ててくれるんだなぁって。その後はタオル渡されて大人しく部屋で1人で冷やしてた。結構痛いし。

「マリー頑張って。この1口！」
2人がいない日も食べさせるためにマリがもういいって言いそうになったら隣に行って口に持ってってはずみつけさせたり、最後にこっそりデザート用意してこんだけ食べれたらってやったり。

結構頑張った。逆に2人がいる日はちょっとマリの苦手なものも入れて2人にお任せしたけど。そしたら逆に俺だけの日の方がすんなり食べてくれて2人がめっちゃ格闘してた。