5にん 20

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勝利side

だってだって！！頑張れない！部屋で1人でもう心折れて泣いてたら風磨くんが来てくれてホッとしたのに、まだ追加は受けなきゃダメって…抱っこって言われてされたくて、行ったけどっ！

ヘアブラシ見せられたらもう怖くて、必死で泣いて抵抗したけどなぜかお風呂場連れてかれて始まって、風磨くんに押さえつけられてた。

ヘアブラシは止まんなくて、ずーーっともう痛すぎて。それに途中からおしっこ漏らしそうになって我慢して足上げ下げしてたのに、痛いのは続くからもう我慢できなくて。

漏らしちゃってパニックになってたらなんか2人が話ししてて水かけられてビックリするし…もう頭も心もいっぱいいっぱい！平手の回数自体は多いわけじゃなかったけど、もう心が疲れちゃったの！

「よし。あと20回な」
バチィィィン！バチィィィン！バチィィィン！
「うわあぁぁぁ！」
「もう！頑張りなさい！」
「しょーりおわりー！！うぎゃあぁぁぁ！」

バチィィィン！バチィィィン！バチィィィン！
「ぎゃあぁぁぁ！！ひっく…ひっく！」
「よし。今ので60回。勝利、反省できてたら終わりにする。悪かったことちゃんと全部言いなさい。言えなかったら追加」
「うえぇぇぇぇん！！！」

「勝利！」
もう何もわかんなくて、お尻めっっちゃ痛いし、健人くん怖いし、ほぼ風磨くんに全身の体重全部かけて支えられてやっと立ってる感じで…

「うわあぁぁぁぁ！」
「兄貴、後じゃダメ？パニックになってる」
「はぁ…じゃあ風磨頼んでいい？」
「ぎゃあぁぁぁ！けっどぐー！！いがないでー！！」
「兄貴」
「…わーかった」

健人くんに抱っこされて、そのまま和室連れてこられた。
「うわあぁぁぁん！」
「勝利、ほんとにいい加減にしなさい。今、悪かったこと喋れたら終わり。できるまで叩こうか？」
「いやぁぁぁ！！しょーりおわりー！」

「終わりたかったら言いなさい」
抱っこはしてくれなくて、お尻に手当てて抱え込まれたまま言われるの…もうっ…！
「ぐずっ…ふぅっっうっう！おわっり！」
「落ち着くまで1人になるか？」
「いやあぁぁぁ！」

「勝利は赤ちゃんじゃないんだから。そんな嫌々言ってるなら反省が足りないな？追加にしようか？」
「うあぁぁぁ！はんせっしたー！！」
「何を反省したの？」
お尻ぽんぽんされるから怖いのっ…

「ひぐっ！ひっくぅ…はんせ…した！」
「だから何をって。勝利？」
「はんせー！！したぁ！」

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