5にん 20

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聡side

レスキュー隊の人に抱き起こされて、担架に乗せられていつの間にか病院にいた。目覚ましたら先生の顔が飛び込んできて、捻挫してるけど後は大丈夫だからって。

明日みんなと帰るけど、スキーは禁止だって。部屋で反省してろって言われた。その後健人くんと電話で喋って、ホッとして泣きそうになったけど流石に我慢したよ。

ほんとにホッとした…友達たちが俺とはぐれて見つからなかったって先生達に言いに行ってくれたみたい。ゲンコツ食らって正座中だって言ってた…友達たちにも謝んないとだ…

そのまま病院で寝て、朝みんなのいるスキー場に戻ったら友達2人がすぐ出迎えてくれた。
「聡〜！よかったぁ…」
「ごめんね。バレない予定だったのに…」
「いや、無事でよかったよほんとに。俺ら生きた心地しなかったもん」

結局その後は、3人で先生とインストラクターの人に大説教くらって、みんながスキーしてる間ずっと部屋でスキーの危なさとかの座学だった。俺はどうせ怪我してるからできないんだけど、2人までって思うと可哀想だけど、めっちゃ真剣に受けたよ。

それで、学校に帰ったの。バスから降りたら健人くんの姿が目に入った
「聡！」
「ん…」
いつもはみんなの前だと恥ずかしいけど、今回だけはすぐ健人くんに抱き締められた。だってめっちゃ不安だった。もう二度と会えなかったらどうしよって。

「ごめんなさい」
「生きててよかった。足大丈夫だな？」
「うん」
「先生にもう1回謝って、それから帰るよ」

健人くんに連れられて先生たちに謝って回って車に乗った。
「聡、おかえり」
「ん…ただいま」

絶対絶対怒られるのは決まってるんだけど、優しくおかえりって言ってくれる。家着いたら鬼になんだろうなぁ…
「ただいま」
「おかえり！聡！」

玄関入ったら風磨くんにめっちゃ抱きしめられた。
「よかったあぁぁぁ…」
「ごめんなさいっ」
「うん。兄貴が準備してる。終わったらいくらでも抱っこしてやるから、頑張れよ」

あんなに優しかったのにやっぱり…準備ってことは厳しいし。まだマリも勝利も帰ってきてないし。時間はたっぷりあるし。行きたくないよぉ…

「制服着替えてリビング来て」
「はぃ」
もう早く終わらせて抱っこしてもらおっ！そう決めてすぐ着替えてリビング行って、机の上のもの見て体が震えた。

鞭だっ…それにお灸もある…
「正座…できないか。ソファ座って」
「は、ぃ…」

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