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【 KISHI side 】
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「 おつかれした〜！ 」
「 また明日 」
口々にそう交わすメンバーと俺
いつもより足早にスタジオを出る。
待ってる人がいるってこんなにワクワクするんだな ……
そうだ、何か手土産でも買っていこう
駅に入っているお店に入り、
適当にお菓子や飲み物を選ぶ。
あの子は何が好きなのか
それすら知らなかった
よくよく考えたら、まだ何も知らないな、俺。
今日、いろんな話をしよう
知らないことを減らそう
頭はもう Aちゃんのことでいっぱいだった
仕事場の最寄り駅から Aちゃんの最寄りまで
ざっと30分くらいだった。
そこから徒歩で家まで向かう
こんなに心の奥底から楽しいの、久しぶりだな、と思った
仕事は初めてのことばかりで気を張ってるし
プライベートの時間も何となく気が落ちたりして。
彼女はそんな俺の前にふと現れた光だった。
【 YOU side 】
そろそろ時計は18:00を指す
まだかなあ、岸くん
さっきからそれしか考えてない
とりあえず ご飯は作った
舌がおかしくなるくらい味見もした
緊張するけど、
早く会いたい
そう思って止まない
あなたに逢える5分前
続く
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作者名：柊和 | 作成日時：2019年2月12日 18時
