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「あーーーっ。緊張したぁーーー。」
[本当に言ってる?ぜんっぜん緊張してる様に見えなかったけど。]
「最近クラシックなんてちゃんと弾いてなかったから。いや、でもなんとか終われて良かったぁ。」
さっきまでいた個室に戻ったわたしはやっと口に出来たアルコールに安堵していた。
1曲の予定だったけど、わたしのほんの気持ちでもう1曲弾いて、そしたらあまりの拍手の多さと長さになんだか降りずらくなって最後にもう1曲だけ弾かせてもらった。
久々のクラシックはすごく緊張したけど、なんだか久々の感覚に楽しさも充分感じる事が出来た。
「あとはゆっくり食べて飲もー♪」
[いいねー♪]
「あ、そういえばSHUTA遅いね。仕事押してるのかな。」
[そうかもね、...あと1時間半かぁ。来れればいいけど。]
そんな事を話してたらマナのケータイがブルブルとテーブルで振動した。
[あ。SHUTAくんだ。]
そう言ったマナはビールをテーブルに置いて電話に出た。
[もしもーし。終わった?...うん。うん、いるよ。うん、わかった。あ、ちょっと待って!]
ケータイを耳から離したマナは小声で[SHUTAくん終わったって!ちょっとトイレ行ってきていい?さっきから行きたくて。我慢できない!笑」
そう真剣な顔で言うから吹き出しそうになった。
「行っといで!笑」そう伝えると、ケータイをまた耳に当てて[あーごめんごめん、で?]って何事もなかったかの様に会話して急ぎ足で出て行ったのがなんか笑えた。笑
SHUTAやっと終わったんだ
ずいぶん押したなぁ〜
そんな事を思いながらケータイを手にするとわたしのケータイにはSHUTAからの連絡はなくて、さっきわたしが送ったLINEに既読がついたまんまになってた。
あたしにもなんか言ってきなさいよ!
とか、ちょっとだけ思ったりもしたけど、まぁ忙しいからしょーがない。
ケータイをポイっと放り投げてグラスのビールをグイッと飲み干した。
なんかちょっと遅いな...
マナお腹痛いんかな...
なんて少し心配が頭を過ったくらいにやっとマナが部屋へと戻ってきた。
「おかえりー、大丈夫?」
[あー全然!SHUTAくん来るの遅くなるけど待っててだって。今お店にちょっと残って平気かって聞いたら大丈夫って言ってたからパーティー終わっても居られるよ♪多分0時には間に合わないかもって言ってたから、まぁ人みんな帰った後にゆっくりしようよ。]
「そうなんだ、でも来れるなら良かった。じゃーゆっくり待とう。」
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RJS(プロフ) - あきらさん» あきらさん☆いつもいつもありがとうございます♡やっと感!本当、お待たせしましたっ!倫也さんが出てきてくれるとわたしもテンションあがります!笑 ここからまた素敵な展開が描ける様に頑張りますので末長く宜しくお願いします☆ (5月12日 19時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - やっと。やっとかあぁぁぁああ。やっと..なのか..?これからちゃんと距離が縮まりますように。実は展開が展開なだけにずっとコメント出来なくて。でもちゃんと読んでました。また、楽しみにしてますね(^^)ゆっくり、ゆっくり^^ (5月9日 23時) (レス) @page35 id: 05facd4420 (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - ぶさきさん» ぶさきさん☆全部最初から読んで下さったんですかぁ、すごく嬉しいですー!更新がまちまちで本当に申し訳ないです...でも待って下さっている事を伝えて下さって本当に書きたい気持ちパワーがグッとまた上がりました!本当にありがとうございました♡ (5月2日 19時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
ぶさき(プロフ) - 恋花火から始まり寝るのも忘れて読みこんでしまいました..素敵すぎます!続きがすっごく楽しみです!更新される日をワクワクしながら待ってます!⭐︎幸せな小説を届けてくださってありがとうございます (4月30日 23時) (レス) id: 6c6a36041b (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - タンさんさん» タンさん☆コメントありがとうございます♡本当ですかー?!爆速!!とっても嬉しいです♡ゆっくりですが確実に更新していきますので是非是非これからも宜しくお願い致します☆ (3月11日 0時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RJS | 作成日時:2024年2月18日 18時