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〈あけましたー!おめでとう!今年もよろしくー!〉
マナの明るい乾杯で私達は二日続けての新年会がスタートして、また今年もこうして迎えられた事への感謝と、やっぱりこの二人が居てくれる事の心強さを感じた。
特になんて事ない食べたいものだけを集めた食事に前髪を結んだSHUTA、ほぼすっぴんのマナ、ドスッピンのわたし。
本当人様に見せられる姿ではないけど、笑
こんなに緩い姿でいられる事がやっぱり幸せだな...
なんて会話の合間合間にそんな言葉を考えながらゆるーく時間は過ぎていった。
お酒もいい感じに進んで、SHUTAが追加のビールを取りに冷蔵庫へと向かった時だった...
〈ねぇA。その後さ、どうなったの?〉
マナがずっと聴きたかったかの様にわたしの横にずいっと近づいてきた。
「その後??」
誤魔化したってどうしようもないんだけど。
でもなんとなく出てしまう誤魔化し。
〈授賞式の後とか、話せた?年末お互い忙し過ぎてなんにも連絡とれなかったから。ずーーっと気になってたの。なんか進展したの?!ちゃんと色々話せた?!〉
「....あ..うん、..その事なんだけど...。」
そこまで言いかけた時、ビールを両手に抱えたSHUTAが戻ってきてわたしの前に腰掛けてわたしとマナの前に1本づつビールを置いて自分は口へと運びながら私達の方へ視線を向けた。
わたしは小さく息を吐いた。
「.....振られたんだと思う...。多分。」
口にした瞬間、胸がグッと苦しくなった
理解はしてるつもりだけど
やっぱり言葉にするのってしんどい
〈......え。〉
〔は?〕
同時に聞こえてきた2人の声
そして視線
2人としっかり目を合わせてたら
もっとしんどくなっちゃう...
「...ごめんね、マナもSHUTAも。
マナにはいつも相談のってもらってたし、SHUTAは...わたしの為に..たくさん勇気をくれたのに。
ふたりは..いつも...どんな時だってわたしの側にいてくれて
..だから...本当の事言ったらまだ全然ダメダメだけど
...きっと大丈夫だと思うの。
だから、ほんっっとにどうしようもないわたしで申し訳ないですが、これからもふたりとも宜しくお願いします。」
笑って言った。
しんどくてもちゃんとふたりの目を見て言った。
大切な二人だからこそ
ありがとうをしっかり伝えておきたかった。
でも
わたしが笑ってても
ふたりの顔には笑顔はなくて
マナは悲しそうで
SHUTAは静かに視線を逸らしたんだ...
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RJS(プロフ) - あきらさん» あきらさん☆いつもいつもありがとうございます♡やっと感!本当、お待たせしましたっ!倫也さんが出てきてくれるとわたしもテンションあがります!笑 ここからまた素敵な展開が描ける様に頑張りますので末長く宜しくお願いします☆ (5月12日 19時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
あきら(プロフ) - やっと。やっとかあぁぁぁああ。やっと..なのか..?これからちゃんと距離が縮まりますように。実は展開が展開なだけにずっとコメント出来なくて。でもちゃんと読んでました。また、楽しみにしてますね(^^)ゆっくり、ゆっくり^^ (5月9日 23時) (レス) @page35 id: 05facd4420 (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - ぶさきさん» ぶさきさん☆全部最初から読んで下さったんですかぁ、すごく嬉しいですー!更新がまちまちで本当に申し訳ないです...でも待って下さっている事を伝えて下さって本当に書きたい気持ちパワーがグッとまた上がりました!本当にありがとうございました♡ (5月2日 19時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
ぶさき(プロフ) - 恋花火から始まり寝るのも忘れて読みこんでしまいました..素敵すぎます!続きがすっごく楽しみです!更新される日をワクワクしながら待ってます!⭐︎幸せな小説を届けてくださってありがとうございます (4月30日 23時) (レス) id: 6c6a36041b (このIDを非表示/違反報告)
RJS(プロフ) - タンさんさん» タンさん☆コメントありがとうございます♡本当ですかー?!爆速!!とっても嬉しいです♡ゆっくりですが確実に更新していきますので是非是非これからも宜しくお願い致します☆ (3月11日 0時) (レス) id: acf635abfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RJS | 作成日時:2024年2月18日 18時