四月の夜は。-12-

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「あ〜っ、お腹いっぱい！最高かよ。」

からっぽになったどんぶりを前に満たされた気持ちでいっぱいになった。

〔あと1杯いけたな。〕

そう言うSHUTAもわたしより後から食べだしたのにあっという間に食べ終えた。笑


〔少し休んでから飲むか。〕

そう言いながらゴミ袋に食べ終わりのカップを運ぶSHUTAに

「ううん、もう飲む。」

そう答えると、〔まぁいいけど。〕ってそのまんま冷蔵庫からビールを2本持って戻ってきた。

2人でビールを開けて

「新年おめでとう。今年も頑張ろう！」

とわたしが言うと、「うい。」と言ってカツンとビールをぶつけ合った。

〔こんなすぐ飲むなら食いながら飲めば良かったんじゃね？〕

なんて言うSHUTA

テーブルを拭きながらビールを口に運ぶSHUTAがなんか違和感でじーーーっと見てたら、〔なんだよ。〕ってこっちも見ずに言ってきた。


「やっぱヘアメイクってすごいね。さっきテレビで観たSHUTAだわ。」

〔そんな変わんねぇだろ。〕

「変わるわ。」

〔変な絡み方すんなら帰れ。〕

「ちょっと新年なんだから仲良くしよーよ！」

そう言うと、スッと目線を上げたSHUTAは、少し長めの溜息をついて


〔で。あと何本飲んだら話すんだよ。〕


って呆れた様にわたしをジッと見た。













....あら？


.......なんでバレてんだ...



...そんなあからさまな態度...とってないよね...？



「え？！話す？？なんか話す事あるって言ったっけ？！」


〔ないならいいけど。〕

「いや、SHUTAと飲むのも久々だし、話したい事はいっぱいあるよー！」


〔へぇ。〕




...いや...もう..聞いて欲しいって言っちゃった方がいい気が...

なんだかその感じ

もう透け透けに見透かされてる様な気持ちになるんですが...





〔今年は？いつ新年会すんの？〕

ケータイを触りながら言うSHUTAに、

「あっ！マナ明日休みだから明日SHUTAにも連絡しようと思ってた！明日でいい？！」

ちょっと声がうわずりながらも答えると、〔いいけど。〕ってボソッと返事が返ってきた。


ケータイをポスッとソファーに置いたSHUTAは徐にリモコンをパシパシと動かして立ち上がったと思ったらわたしの前にマイクをポンと置いた。



〔明日話してーなら今日は歌えば？〕

そう言ってソファーにドサッと座ってまたビールを口へと運んだ。




明日...マナにもちゃんと話したいし

今日は...




「SHUTA。久々に...朝までいっちゃう？！」
〔いかない。〕



いや、即答かよ。笑

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