第百六話 シエラ ページ21
外は危険だ。だが俺はビルを抜け出した。なぜかって?逆になぜ外へ出ようとしないんだ?こんなにも楽しそうなんだから、外に出ないわけないだろう?
幼い?それもそうだろうな。だがやる。楽しそうだから。それだけだ。それの何が悪い?
気まぐれに、足元の石ころを蹴ってみた。黒々とした石ころだった。かつん、かつんと蹴っていく。血だまりに落ちて赤くなる石ころ。それを蹴ると、靴が汚れた。だが構わない。俺が蹴りたいように蹴れば良いから。
ふと、遠くから音がした。風を切るような音、しかし銃撃などではないようだ。そんなものではない。どちらかというなら、矢だろうか?いや……
幼い頃を思い出す。拾った木の棒を振り回して、遊んでいた時の事。その木の棒を振るたびにひゅん、ひゅん、そう音がなった。
音はそれに近い。それはすさまじい速度でこちらに接近してきていた。
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ミクミキ(プロフ) - 完結しました〜 (2019年9月8日 20時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 更新します! (2019年9月8日 20時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 終わりましたですー (2019年9月2日 22時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 更新しますですー (2019年9月2日 21時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 終わりました! (2019年9月1日 22時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
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