３ ページ3
「ゲーム？」
どういう事なのかしら。そういえば、あの手紙にも、ゲームがどうとかあったけれども。
「……えっと、すみません。もしかして、志願した人じゃないんですか？ここに来る人って、だいたい、志願した人だったんですけど」
「志願？私、いたずらされたから、ここに来ただけなんだけど？」
「え？」
私は、いたずらの内容を全て話した。途中、怒りがぶり返してきて暴れたくなったけど、流石に駄目よね。こんな子供の前で。だから、ちゃんと笑って誤魔化したわ。
ウッズはうつむいて、何か考えているみたいだった。そして、言う。
「このゲームに志願して来たんじゃなくて、いたずらだと思って来たんですね？」
「ええ、そうだけれど。そんな胡散臭いゲームとやらに参加するつもりなんて、微塵もないわよ」
彼女は再びうつむいて、うんうんと唸っている。何か悩んでいるみたいだ。けれど、意を決したように、こちらを見上げた。
「えっと……初めの招待状は、贈られた肉の中にあったんですよね？」
「そうよ……それが何か？」
「それって、犯人は贈ったお客さんじゃないんですか？」
「あっ」
よく考えれば、というか、考えなくとも分かるようなものだ。馬鹿か。私は馬鹿か。気まずい沈黙が部屋を満たす。
「二枚目の招待状は、多分、……なんですけど、少なくとも、初めの招待状は、本当にいたずらだったんじゃないんでしょうか？ここの噂を聞いたお客さんが、いたずらに仕込んだんじゃないんでしょうか？」
「……あいつらか。糞が、料理に釘入れてやる」
「落ち着いてください。ここで怒っても何の解決になりません。とりあえず、私はナイチンゲールさんに電話してきます。あなたはここで待っていてください」
電話？何を電話するのだろうか。部外者の立ち入りを報告とか？しかしまあ、立ち入ってしまったのは事実だ。謝るのが筋だろう。
……そういえば、二枚目の招待状はどうしたんだろう。扉を開けて、気が付いたら後ろにあったけれども。投げ入れる窓はなかったはずだ。全て、板で塞いでいたからな。唯一考えられるのは、扉を開けた時、投げ入れたって事くらいだけれど、投げ入れられたもの、あったっけ？私の正面から投げ入れる事になるから、私が見ないはずないのに。
ウッズが、二枚目については小声で何か言ってたから、もしかしたら、やっぱり知っているのか？
ラッキーアイテム
バルクの酒瓶
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーサバイバー＆ハンター
マジシャン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミクミキ(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます！ (2019年11月17日 18時) (
レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - イベントからきました！とても面白かったです！野菜さんと同じようにミクミキさんの描写好きになりました(^^) (2019年11月17日 15時) (レス) id: 100fae83aa (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます！励みになります！ (2019年7月20日 22時) (レス) id: 86a9e09b47 (このIDを非表示/違反報告)
野菜(プロフ) - ミクミキさんが書く言い回しや描写がとても好きです！待っていた甲斐がありました！これからも更新頑張ってください！ (2019年7月20日 21時) (レス) id: d6aefcc85a (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» ありがとうございます！ (2019年3月21日 8時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
