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『アリザ・リース様へ』
その招待状を発見したのは、なぜなのか分からないけれど、さばいている最中のモツの中だった。このモツが生きていた時に、呑み込んだのかしら？その招待状は、透明な薄い板だった。見た感じ、プラスチックのようだから、胃酸でも溶けなかったのかも。
私は、特に考えもせず、血と胃酸に濡れたその不思議な招待状を専用の箸でそっと掴み、眺めた。
一体誰なのかしら？こんなファンタスティックな招待状を送ってきたのは。送り主は……ナイチンゲール？誰？そんな名前の知り合いなんて、いないわ。
内容は、どれどれ……。『ゲームに参加して、賞金を手に入れよう』？なぁんだ、ただの詐欺じゃない。こんなのに引っかかるほど、間抜けじゃあないわ。私は鼻で笑って、その招待状を置く。
早く調理しないと。久々のモツ肉だもの。最近、あまり獲る事ができなくなった珍味。お客様から譲っていただいたから、美味しく調理して、お返しの意味で、お客様方にたんと振る舞わなきゃいけないわ。
もう暗いから、早くすませてしまわないと。最近、物騒だから。強盗に来られたら、大変だわ。まあ、こんな貧乏な解体屋に、盗む価値のある物はないんだけれど。
……ところで、さっきから妙にうるさいわ。どんどん、どんどんって。扉を叩く音。こんな遅くにお客様なの？怖いから無視していたのだけれど、本当にうるさいわね。今、手に解体包丁を持っているから、万が一あっても何とかなりそうだし。驚かしてやりましょう。上手くいけば、警察に突き出してお金を貰えるかも。
でも、もしお客様だったら後が怖いから、覗き穴から覗き見る。
……？
変ね。誰もいないじゃない。扉を叩く音は、大きいままなのに。扉に触れると、振動を感じる。確かに、叩かれているはず。
いたずら？そう考えると、急に腹が立って、思いっきり扉を開いた。
……そこには、誰もいなかった。
ちょっと！誰もいないじゃないの！本当にいたずらだっただなんて！ああ、時間を無駄にしたわ！腹が立つ！私は扉を閉めて、調理を再開しようと振り向いた。
『アリザ・リース様へ』
「……は？」
手紙が落ちていた。赤い封蝋の手紙。引きちぎって、中身を見る。内容は、『ゲームに参加して、賞金を手に入れよう』
怒りで腸が煮えくり返りそうとは、この事ね。下唇を強く噛む。
良いわ、お客様にこのモツを振る舞ってから、乗り込んでやる。
ラッキーアイテム
バルクの酒瓶
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーサバイバー＆ハンター
マジシャン
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ミクミキ(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます！ (2019年11月17日 18時) (
レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - イベントからきました！とても面白かったです！野菜さんと同じようにミクミキさんの描写好きになりました(^^) (2019年11月17日 15時) (レス) id: 100fae83aa (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 野菜さん» ありがとうございます！励みになります！ (2019年7月20日 22時) (レス) id: 86a9e09b47 (このIDを非表示/違反報告)
野菜(プロフ) - ミクミキさんが書く言い回しや描写がとても好きです！待っていた甲斐がありました！これからも更新頑張ってください！ (2019年7月20日 21時) (レス) id: d6aefcc85a (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» ありがとうございます！ (2019年3月21日 8時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
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