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天使の嘆き ページ3

その日の午後は、外を歩き回っていた。特にこれといった理由はない。しいて言うのであれば、身体を動かしたかったからだろう。

 お菓子を買うのも良かったのですけど、お財布は家に置いてきてしまった。

 やがて、公園へたどり着く。シーソーやブランコといった遊具が点在する、ごくごく普通の公園。今日は休日だからか、小さい子供達が遊んでいた。

 その辺のベンチに座って、それを何となく眺めていた。けれど、子供達がこちらを見てくるようになってからは、スマートフォンに意識を集中させて、子供達を見ないようにした。多分、私の姿が珍しかったからだろう。

 好奇の視線は好きでないの。

 舌打ちしたい気分だった。スマートフォンの画面の中では、可愛らしいキャラクターがぴこぴこと動いている。それを見ているのにも飽きて、私はようやく公園を後にした。

 ふと、自分の影がとても長い事に気付く。どうやら、夕方になってしまっていたようだ。嘘でしょう、もうこんな時間?

 急いで帰らないといけないわ。すぐに暗くなってしまうし。近くの住宅街を通り抜ければ、すぐに着くはず。

 お母様に、遅くなる旨を連絡した。スマートフォンの光が、眩しい。もう辺りはすっかり暗くなっていた。走った方が良かったかしら。

 そんな事をぼんやり考えて、ふと気がついた。

 誰かが、後ろにいるわ。

 スマートフォンの画面で反射していた。誰、だろうか。姿はよく見えないが、背丈は私より大きい。体系もがっちりしているし、男性?フードをかぶっているため、顔はよく分からない。

 振り返って確認する勇気は、なかった。

 ……。

 不安になり、歩みを早める。少し。ほんの、少し。違和感を感じさせない程度に、早歩き。スマートフォンに反射させて、確認してみた。……少し、歩みが速くなっている。

 心臓がばくばくしている。私は大きく息を吸い込んで、そして次の瞬間。

「よっ」

 力の限り、羽ばたいた。私は鳥の獣人。背中に生えた翼で、空を飛ぶ。走るより、飛んだ方が速い。まあ、あまりたくさんは飛べないんだけど。

 飛んでいく事でわずかばかりに余裕を取り戻して、振り向いた。やっぱり男性のようだった。灰色のパーカーとジーンズといった、ごく平凡な男性。それがこっちへ走ってきていた。恐怖よりも嫌悪感が勝った。なんて気持ち悪いのかしら。

 急いで逃げようとした。それがまずかったの。道路に飛び出して、早く帰ろうとしてた。

「え?」

 瞬間、左からライトが迫って……

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ツナマヨガチ勢(プロフ) - ミクミキさん» それぞれのキャラクターに全く違和感を抱くこと無く全力で楽しめました……! すげぇ! ミクミキさんすげぇ! 心の底から尊敬します。とりあえずこれのおかげであと八十年は健やかに生きれます。書いてくださり本当にありがとうございました! (2019年8月23日 6時) (レス) id: ac1f85ca0c (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨガチ勢(プロフ) - ミクミキさん» うわあああ、尊い……! 朝一に見て完全に目が覚めました尊い……! もうキャラが個性を出し合いながら凄く活き活きしてて、感動で悶絶しました……! 私よりもモナちゃんらしくモナちゃんを動かせている……! ダメだ到底二百五十文字だけじゃ言いたいことが纏まらねぇ! (2019年8月23日 6時) (レス) id: ac1f85ca0c (このIDを非表示/違反報告)
まきびしの神(プロフ) - ミクミキさん» ありがとうございます! ワクワクしながら待ってます!(ミクミキさんのペースで頑張ってくださいね!) (2019年8月22日 22時) (レス) id: 60897dc9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - ツナマヨガチ勢さん» リクエスト承りました!少々お待ちください! (2019年8月22日 21時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨガチ勢(プロフ) - ミクミキさん» では、関係を組ませて頂いたモナとハオシュエンとで「燃える太陽を終焉へと向かわせる会の日常」みたいな話を読んでみたいです! 大丈夫でしょうか? (2019年8月22日 20時) (レス) id: ac1f85ca0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年8月22日 0時

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