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よく分からない。
この状況が飲み込めない。
景瑚 ｢俺、一目惚れしました｣
彼が呟いた一言は、
何にも遮られることなく、
私に届いた。
A ｢･･･｣
景瑚 ｢あ、その、急にすみません！｣
A ｢いや、その、えっ、と、｣
景瑚 ｢俺、景瑚っていいます｣
A ｢あ、Aです、｣
景瑚 ｢初めて会った時から、なんか、気になってて、｣
A ｢･･･あ、ありがとう、ございます、｣
私たちの間には、
気まずい空気が流れるだけ。
昨日予習したアイドルの名前と
目の前の彼の名前が一致。
芸能人、だよね？
A ｢･･･まだ、あなたのこと、全然知らないので、｣
景瑚 ｢あーーそうですよね、｣
A ｢･･･えっと、｣
景瑚 ｢･･･お友達になりたいです｣
満面の笑みで、
私にそう言った。
景瑚 ｢お友達、だめですか？｣
A ｢大丈夫です、｣
景瑚 ｢ふふ｣
A ｢え？｣
景瑚 ｢じゃあ、今からお友達ってことで｣
芸能人と知っていながら、
お友達になってしまう私は
ずるい女です。
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作者名：そい | 作成日時：2022年3月14日 21時
