7 ページ7
A 「最悪、、」
・
梅雨明けたんじゃなかったの?
今日は雨降らないって言ってたじゃん。
天気予報のお姉さんの嘘つき。
仕方ないか〜
いつ止むかも分からないし、
家に帰るだけだし、濡れて帰る。
・
A 「はぁ、、よし!」
グイッ!
誰かに腕を引かれてバランスを崩した
・
・
景瑚 「一緒に帰ればいいでしょ」
A 「え?」
景瑚 「俺、ナイスタイミングでしょ?」
A 「傘持ってんの?」
景瑚 「うん、俺天才なの(笑)」
A 「今日だけでしょ?(笑)」
景瑚 「こらっ!(笑)」
・
駅までの道のり、彼との相合傘。
肩と肩が触れ合って、
じんわり熱くなるのが自分でもわかった。
上手く話せなくて、「うん」とか「へぇー」とか
そんなそっけない返事ばっかりだったけど、
それでも彼は私の顔を覗き込むように、
面白い話をたくさんしてくれた。
・
私が濡れないように
傘を傾けてくれてたの知ってたよ。
ありがとう。
A 「ねぇ、景瑚くん」
景瑚 「なーにー?」
A 「駅まででいいよ」
景瑚 「ほんとに?」
A 「うん、ほんとに」
景瑚 「わかった」
・
少し寂しかったのは内緒。
ちょっと期待してたのも内緒。
◌
762人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そい | 作成日時:2021年7月18日 21時