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A 「最悪、、」



















梅雨明けたんじゃなかったの?
今日は雨降らないって言ってたじゃん。
天気予報のお姉さんの嘘つき。

仕方ないか〜
いつ止むかも分からないし、
家に帰るだけだし、濡れて帰る。















A 「はぁ、、よし!」




グイッ!


誰かに腕を引かれてバランスを崩した


























景瑚 「一緒に帰ればいいでしょ」


A 「え?」


景瑚 「俺、ナイスタイミングでしょ?」


A 「傘持ってんの?」


景瑚 「うん、俺天才なの(笑)」


A 「今日だけでしょ?(笑)」


景瑚 「こらっ!(笑)」














駅までの道のり、彼との相合傘。
肩と肩が触れ合って、
じんわり熱くなるのが自分でもわかった。
上手く話せなくて、「うん」とか「へぇー」とか
そんなそっけない返事ばっかりだったけど、
それでも彼は私の顔を覗き込むように、
面白い話をたくさんしてくれた。



















私が濡れないように
傘を傾けてくれてたの知ってたよ。
ありがとう。





A 「ねぇ、景瑚くん」


景瑚 「なーにー?」


A 「駅まででいいよ」


景瑚 「ほんとに?」


A 「うん、ほんとに」


景瑚 「わかった」











少し寂しかったのは内緒。
ちょっと期待してたのも内緒。





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作者名:そい | 作成日時:2021年7月18日 21時

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