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放課後になって、
教室には景瑚くんと私の2人。
静かになった学校の廊下を歩いて、
玄関に向かう。
A ｢ねえ、景瑚くん｣
景瑚 ｢はい、景瑚くん｣
A ｢ふふ(笑)｣
景瑚 ｢なに？(笑)｣
A ｢あのさ、｣
景瑚 ｢うん｣
A ｢タピオカ寄っていかない？｣
景瑚 ｢びっくりした〜Aすごく深刻そうな顔してたんだけど(笑)｣
A ｢ごめん(笑)恥ずかしくて(笑)｣
景瑚 ｢寄ってこ！俺はね〜ミルクティーにしよっと！｣
A ｢気が早いな〜(笑)｣
景瑚くんの右手と
私の左手が重なって
夏だから少し汗をかいて
滑りそうな手を
景瑚くんはしっかり握ってくれて、
そしたら彼が
Aもギュッてしてよ(笑)
って。
A ｢タピオカ屋さん着くまで質問していい？｣
景瑚 ｢いいよ！｣
A ｢景瑚くんいつから私のこと好きでいてくれてたの？｣
景瑚 ｢会った時から｣
A ｢え、2年になって同じクラスになった時？｣
景瑚 ｢もっと前だよ｣
A ｢え？｣
景瑚 ｢Aに初めて会った入学式。その時キョロキョロしてるAに一目惚れしました！｣
A ｢え？そんなところまで見てたの(笑)恥ずかしすぎる｣
景瑚 ｢じゃあ、Aは俺のどんな所が好き？｣
A ｢聞きたい？(笑)｣
景瑚 ｢うん、聞きたい(笑)俺も答えたじゃん！(笑)｣
A ｢内緒｣
景瑚くんの
素直なところとか、すぐいじけちゃうところとか、
にこにこ笑顔とか、少しいじわるするところとか、
人のことを思いやれるところとか、
景瑚くんが思ってるより、
私、相当景瑚くんが好きだよ。
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作者名：そい | 作成日時：2021年7月18日 21時
