さよならの香り (ページ8)

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嫌な予感ページ8

ミンギュくん相当力いれてるし私も熱中しちゃって、店員さんに困った顔でもう閉店ですよって言われるまで夢中にイェリンの誕生日会の話した

すみませんって2人でそそくさと帰り支度を済ませる

「絶対成功させようね！」

なんて尻尾が見えそうなくらい帰り際はしゃいでたな
ミンギュくんがもし動物だったら絶対大型犬だ
思い出してふふって声が出る

すっかり遅くなっちゃった
ジフナもうご飯食べたかな？

ただいまって言っても返事がない
部屋に明かりついてるのを外で確認したんだけど…寝ちゃってる？

不思議に思いながらも起こさないように忍び足でリビングに向かう

「～あ、うん」

ん…？ジフナの声？
起きてたんだ、と思ったら誰かと話し中だった

「…ただいま、電話？」

「だからー休みは、あ、また連絡する」

私が帰ってきたことに気づいた途端そそくさと通話を切り上げた

気になって、仕事のこと？なんかあったの？って聞いても別にとだけ返される

素っ気なくおかえりと言われた後すぐお風呂に直行されてしまった

でも本当は聞こえてた通話口から漏れるなんだか懐かしい女の子の声

まさかね…信じたくないし受け入れたくない事実に直面すると人は自分の都合の良いように解釈しようとする

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それからのジフナはなんだか変だった

ジフナがタッカンジョン作るって言い出したのに肝心のチキン買い忘れてきたり

Tシャツ前と後ろ逆に着てたり

靴下左右全然違うの履いてて家に帰ってきて私が指摘するまで気づかなかったり

音楽作るの好きなはずなのに全然パソコン触ろうとしないし

「ねえ、ジフナコーヒー飲む？」

「…………あー、……今はいいや」

話しかけてもどこか上の空で

変っていうか心ここにあらずって感じ…？
この前一緒に帰ったときみたいにまた心がザワザワする

こないだの比じゃないくらいすごい嫌な予感がするのは気のせい……？