04、半分こしてみた ページ13
.
半分こ(？)してみた。
gr
「A！ケーキ食べるぞ！」
ケーキを買ってきた時は、必ず一緒に食べようと貴女を誘ってくれる彼。珈琲を淹れるのは貴女の役目です。違う種類のケーキを二つ買って、それぞれ半分ずつ食べるのがいつもお決まりの流れ。
「ん、美味いなこれ」もっきゅもっきゅとケーキを頬張って、ご満悦の様子。クリーム付いてるよ、と貴女が彼の口元を指先でぬぐってあげると、きょとんとしたあと少し笑って、貴女の手を取ります。
「ああ、悪いな」と言ってそのまま指に付いたクリームを舐められるので、ぽわ、と頬を赤くしてしまう貴女。彼の行動は、いつも心臓に悪い。
tn
「あ、……すまん、綺麗に分けられへんかったわ」
冬のとある日、家までの帰路。彼が途中で買ったらしい豚まんをじっと見つめていると、「半分食うか？」と二つに分けてくれますが、上手く半分にできなかったようです。それでもすっと大きい方を差し出してくれました。優しい。
「こっちで良いよ」と小さい方を受け取ると、彼は「そ、そうか？ごめんな……」と言ってもそもそ豚まんを食べ始めます。なんか可愛い。
貴女が「共食いだ……」と呟くと、「やかましいわ」としっかりツッコんでくれます。寒い帰り道でも、一緒ならぽかぽかですね。
os
「ほら、Aちゃんこれ好きやろ？」
「半分こしよーや！」とにこにこ笑顔でおやつをシェアしてくれます。貴女が一度「美味しい」と言ったものは全て覚えているタイプなので、チョイスに抜かりはありません。高級なお店のお菓子も良いけれど、彼と貴女が一番よく食べるのはコンビニに売っているちょっとだけ高いスイーツ。
「最近のコンビニスイーツって馬鹿にならへんよなあ」「ねー、レベル高いよねー」と話しながら甘いものを楽しむ姿は、まさに華の女子高生のごとく。同じものを同じだけ食べているので、ダイエットする時も一緒だとか。仲良し。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ビビ - え………？めっちゃどストライクなんだが？尊すぎる！ (2021年8月9日 23時) (
レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
んす - ｺﾞﾌｧと、尊い、、、 (2021年3月31日 21時) (レス) id: 2d0d3d1f38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
