創作BLを詰めただけ。 (ページ3)

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続ページ3

「え？それって」

「…あっ、ちが……なんでも、ない」

「どういう事だ？蓮じゃ駄目…？」

ああ、もう駄目だ。
どうせ叶わないならいっそ吐き出そう。

さよなら、俺の幼馴染み。

「この際だから言うけど！俺が最近悩んでたのも全部お前のせいだ…！！

男なのに！男なのにお前が好きで、どうすれば良いか分かんねーし！

……ごめん、もう、俺と話さなくていいよ」

消えそうな、情けない声が出た。
緋色は目を丸くしてただこちらを見ていた。

堪らなくなって駆け出すと手を掴まれて、
後ろから抱き寄せられた。

「俺は10年ぐらい、お前に片想いしてるんだけど？」

耳元で囁くように言われた。
顔の端から端まで熱くなった。

「え、え……？」

「自分じゃ訳わかんないぐらい大好き。…勝手に失恋して帰んじゃねーよ」

心臓の音が凄い。
いつもより低い緋色の声が、俺の全部の感覚を刺激している気がする。

死ぬほど恥ずかしいから顔を見られたくなくて背けたけど、
力ずくで緋色の方へぐいっと回転させられた。

「緋色から言ってよ」

「……っ、言わせんのかよ。
　好きですー付き合ってくださーい。」

「棒読み！？」

返事は？と質問しようとすると、言う前に唇を塞がれた。

「…っは！？おま、」

「喜んで～。」

ずるい、全部がずるい。

どちらからともなく手を繋いで(もちろん恋人繋ぎではない)、家の方向へ歩き出した。