え 、嘘でしょ ?【Sou】

よんじゅう ページ40

「何してんの…? ねぇ…」




ふと聞きなれた声が聞こえた




すごく安心する声




でも、少し怒ってるように聞こえる







「あんたは…あぁ奏君ね。何って、見て分かるでしょう ?」




へらっと笑いながら言う


確かに分かるけども……




「いつもの八つ当たり ? やめてくれないかな」




「うるさい !! 八つ当たりじゃない !! 全部そいつが悪いんだよ !!」






そう言って私を指差す







…私が何かした ?






何もしてないよね ?






おかしいよ…






「完全に八つ当たりだよ。それと全部見てた。全部録ったから。虐待罪で訴えられるよ」




奏が言った瞬間に姉の顔は青ざめた



警察に捕まる勇気ないくせして妹に暴力…


おかしいって







「…全部お前のせいだ。ふざけんじゃねぇ !!!」






そう言って私を蹴ろうとした







でも、私に痛みはなかった







「奏、どうして……」





「守らせてよ。約束したじゃん…」




ぎゅっとされる




力強く







「なんで…なんで !?」



予想外だったのか頭を抱えて叫ぶ姉







「ねぇ、もう出て行って。それと、この子達とは二度と会わないで」








いぶくんがそう言うと姉は一度舌打ちをし家を出る






……





「奏、大丈夫 ? すごい痛そうだったけど…」


「うん、大丈夫。Aこそ大丈夫 ? 痣になってる…」





お互いを心配する







小さい頃からずっと一緒




何も変わってない





私は、それがすごく嬉しい

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