【旧双黒】【文スト】君の瞳に恋をした。参・目覚めたら其処には旧双黒様がいた。

　　続き ページ12

私は車の横を素通りして待ち合わせ場所に向かう。





　 ああ、早く太宰に会いたい！


　 太宰とのカラオケ、初めてだなぁ〜

　 太宰はやっぱり歌上手いんだろうなぁ〜





　 本当の事云うとカラオケは太宰と二人きりになれるから選んだんだよね♪ エヘッ





　 何てことを考えてると、


　 ぎゅっ ))




　 後ろから何かが抱き付いてきた。


　 敵襲か！？




　 私は体を捻って腕の中から抜ける。

　 そしてそれと同時に足を払って敵を倒し、手を後ろで纏める。




　 『何処の組織だ・・・・って太宰！？』


治 「酷いよA〜・・・でも完璧だったね。」



　 抱き付いてきたのは治だった。

　 急いで退いて太宰を起き上がらせる。



　 『ごめん！ いきなり抱き付かれたものだからつい・・・』

治 「其れは私も私だからね。お相子と云う事で。」



　 『ありがとっ！』



　 家の前に泊まっていた車は太宰のものではなかったらしい。

　 やっぱ重症だ・・・・







　 私達は近くの駐車場に止めてあった太宰の車でカラオケに向かった。






　 ーーーー カラオケにて −−−−−−−−



　 うわぁ・・・



　 やっぱり 【 イケボ 】だ。





　 治はマイクを私に渡してきた。



　 『・・・・え？』


治 「何ぼぉっとしてるんだい？ ・・・・若しかして私の声に惚れちゃってた？」



　 『うん！ やっぱ上手いね！ 流石太宰！』




　 私は太宰からマイクを受け取り歌う曲を選択する。


　 私が歌ったのは―――――



　 画面に表示される題名はお察しの通り。




　 【 永遠未遂にグッド・バイ 】






治 「待って待って待って！？何故此れがあるんだい！？」


　 『え？私がＣＤ持ってたから作ってもらった。』


治 「何処で！？」


　 『裏口ルート♪』





　 〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜〜♪




　 歌い終わると太宰の顔が固まってた。



　 『何ぼぉっとしてるんだい？・・・若しかして私の声に惚れちゃってた？』

治 「うん。 ごめん。 もう無理。」


　 『ちょっと！？ 待って待って待って！？』



　 太宰に腕を引かれてカラオケを出た。






　 そして、車に乗せられ着いたのは○○○。



　 次の日、喉ではなく腰が痛かったのは言うまでもない。

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