ん家3 (ページ6)

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桃side

今日も撮影…
明日も撮影…

桃「もー！！いつになったら淳太との時間できるねん！！」
マ「え？メンバーと会えないのが不満なんですか？」
桃「そうやで！メンバーと遊びたいー」
マ「子供じゃないんですから」
桃「1人仕事も嬉しいけどメンバーとの時間も必要なの！！」
マ「本当に仲良いよねえ」

マネージャーさんには笑われるけど
やっぱりメンバーと居るのが俺にとっての
エネルギーやねんもん

それ以上にかわいいかわいい淳太に
会えてないのにイライラしてるねんけどな
電話は相手してくれてるけど
直接顔見れてへんからなぁ…

マ「見てみて！あれ！」
桃「ん？なに？」
マ「この後撮影に使うんだって」
桃「凄！あぁやって束で見るってやっぱり撮影現場ぐらいやで」

撮影用やろうけど
お金が積まれて置かれてて
なんの設定撮影なんかは知らんけど
成金なんか？
それなら淳太の方が似合うんやろうなぁ…

マ「あ、ちょっとここで待っててください！」

マネージャーさんが行くのを見送りつつ

淳太のことを考えているとポケットの中のスマホが揺れているのに気が付く
取り出して画面を見ると淳太からのビデオ通話？

普段電話していてもビデオ通話になんかせん淳太に違和感を感じて急いで通話ボタンを押す

すると画面に移るのは
拘束された状態で床に倒れている淳太やった

桃「淳太！？」
犯「中間は預かった。返して欲しくば今から指定する場所へ現金を持ってこい」
桃「淳太は！？淳太は無事なん！？」
犯「大人しく現金を持ってきたら何もしない」
桃「今は！？怪我してへん？ちゃんと息してる！？」
犯「……見てみろ」

そう言って倒れている淳太へ近づいていくけど
見た目としては傷ついてないし
息もしているようやったから一安心

桃「なるべく急ぐけどすぐには行けるかわからへん。それでも頼む！待ってて欲しい！」
犯「なるべく急げ。こちらも他にバレるようならコイツを始末する」
桃「！？わ、わかった！」
犯「今から場所の地図と金額をメッセージに送る」

そう言って通話は切れてしまった

どうしよ…早く助けないと！

マ「お待たせー、って！どうしたんですか！？顔色悪いですよ！？」
桃「あ！金！あれ！！借して！！」
マ「え？」
桃「これ大きな声では言われへんねんけど、淳太が誘拐されたかもしれへん」
マ「え！？」
桃「俺にもってこいって連絡が来たから行ってくる！」

お金だけ掴み取り急いで車へ走る

仕事なんかしてられるか！
淳太が1番大切やろ！