103話 ページ7
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鏑木｢.....｣
鏑木は無言のままパソコンのモニターをこちらへ向けて、動画を再生する。
そこから流れ始めたのは手術室のカメラで撮られた先日のIVRのものだった。
画面からの五十嵐の的確な指示が読影室内に響いた。
五十嵐『一旦腹部大動脈まで戻して上へ進み、上腸間膜動脈にカテーテルを入れます。そこで造影剤を吹いて小腸の出血箇所を特定しましょう。』
鏑木｢...何ですかこれは...放射線技師がIVRの手技にまで口を挟んでいます！｣
苛ついた様子で告げる鏑木をよそに、ぶらぶらと小野寺はダルそうに身体を動かし、読影室内を見回す。
甘春｢彼は意見を言っているだけで判断は私が行っています...！｣
鏑木｢貴女これが健全な関係だとお思いですか！？｣
A｢.....｣
健全な関係...
実際問題五十嵐さんは医師免許を持っている。
だからどれだけIVRや読影を行ったところで医師法に抵触することはない。
けれど、ここにいる人は皆
鏑木｢...放射線科にとって放射線技師と医師との信頼関係は最も大切なことだと思います。｣
A｢だからこそ私達は技師との関係を蜜にするために、｣
反論するAの言葉を遮り、鏑木は目を細める。
鏑木｢貴女達は！！...技師に甘えているのではありませんか？｣
甘春｢...！！｣
A｢.....｣
鏑木｢...そして彼は...我々"医師"を全く信頼していません。その証拠に彼はいつも我々の診断を疑ってきました。｣
A｢...！...ですが実際、彼がいなければ私達は"間違った診断"を患者へ下していましたよね？｣
鏑木｢.....
Aは鏑木の言葉に強く反応し、口元を上げ、呟く。
この時、甘春はAを見て酷い寒気を感じた。
A｢
甘春｢...！｣
小野寺｢.....｣
鏑木｢...言い方に少し語弊がありました。ですが、貴女達の彼への甘えが、彼の首を締めていることを自覚して下さい。"医師免許を持たない者が医業をしてはならない"...医師法第17条...ご存知ですよね？｣
甘春｢...はい。｣
鏑木｢それに抵触すれば、確実に解雇です！！...技師長、聞いてました！？｣
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奏奏奏(プロフ) - きぇぇぇぇ！！さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2019年7月30日 18時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！励みになります´`* (2019年7月30日 18時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
きぇぇぇぇ！！ - ラジエーションハウスは大好きな作品(？)なので頑張ってください！(？) (2019年7月30日 17時) (レス) id: 5d428d39a9 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 待ってました。これからも頑張ってください。 (2019年7月16日 22時) (レス) id: 869c734d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年7月16日 19時
