97話 ページ1
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ピリついた空気感へ軒下が切り込んでいく。
軒下｢甘春先生はあの口うるさい鏑木先生の下で沢山経験積んできたんだよなァ...？｣
それに続くかのようにたまきは｢大丈夫じゃな〜い？｣と言って僅かに口角を上げる。
たまき｢アンタ、気強いんだしさ。｣
そう言ってたまきは甘春に視線を向け、顔を上げた。
悠木｢IVRの知識なら僕...誰にも負けないんですけどねぇ。｣
威能｢我々の画像があれば失敗のしようがありませんよ。｣
そう言ってそれぞれ準備を始める技師ら。
担当医は｢おい小野寺くん...！｣と声をかけるが彼はふっと笑ってから応えた。
小野寺｢...まぁ、優秀な助手だっていますから。｣
小野寺は｢な？｣と言ってAの肩を叩き持ち場へと向かって行く。
A｢...！...任せて下さい。｣
それに頷き、Aは白衣を翻して彼らの背中を追いかける。
...ああ、なんて頼もしいんだろう。
A｢甘春先生.....よろしくお願いします...！｣
すると甘春は力強く頷き応える。
甘春｢IVRは...私が行います。｣
｢正気か...！？万が一失敗したら貴女は医師生命を絶たれるかもしれないんですよ！？｣
甘春｢患者をこのまま見捨てるくらいなら、医者を名乗る意味はありません！！｣
A｢甘春先生...！｣
Aは彼女を見て小さく頬を緩める。
その様子を技師のメンバーと共に見届けると、それぞれ持ち場へと急ぎ向かって行った。
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手術着に着替え終え、手術室へと入って行く。
横たわる患者の前まで移動すると甘春はカテーテルのルート説明のため口を開いた。
甘春｢ルートは鼠径部の大腿動脈から漢腸間膜動脈を通ってS状結腸の腫瘍に向かう枝を選択します。...よろしくお願いします。｣
A｢よろしくお願いします。｣
すると看護師は手早く患者へ麻酔を施し、カテーテル治療が出来る段階まで進めた。
A｢.....｣
撮影段階までカテーテルが到達したのを確認すると、Aらは五十嵐達が待つモニター前へと足を運ぶ。
五十嵐｢造影剤入れますね。息を吸ってください。.....吐いて、止めてください。｣
そう言って五十嵐は造影剤を完璧なタイミングで投与し、撮影する。
...この画像があればきっと大丈夫だ。
Aは内心そう呟きながら手術室へと戻って行く。
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奏奏奏(プロフ) - きぇぇぇぇ！！さん» ありがとうございます！これからも頑張っていきます！ (2019年7月30日 18時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！励みになります´`* (2019年7月30日 18時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
きぇぇぇぇ！！ - ラジエーションハウスは大好きな作品(？)なので頑張ってください！(？) (2019年7月30日 17時) (レス) id: 5d428d39a9 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 待ってました。これからも頑張ってください。 (2019年7月16日 22時) (レス) id: 869c734d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年7月16日 19時
