85話 #6 ページ37
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A｢...ふう...｣
普段より早めに読影室へ入ったAはデスクに腰掛けながらモニターの電源を入れる。
すると数日程前に鏑木が取材協力をした医療小説"外科医六人と金閣寺の松"にしおりを挟んだままだったことを思い出す。
...結構面白い内容だったし...続きを見てみようかな。
Aは手早く現時点で届いている読影依頼を済ませ、医療小説へと手を伸ばした。
辻村｢...あれ、安藤先生？｣
A｢...あ、辻村先生！おはようございます。｣
辻村は｢おはようございます｣と言いながら読影室へと足を進めてくる。
辻村｢...！...これ、安藤先生も読んでたんですね。僕、もう最後まで読んだんですよ。｣
A｢そうだったんですか！...もしかして鏑木先生から...？｣
苦笑いしながら問いかけると、彼も同じように苦笑いして頷く。
辻村｢...是非読んでくれ、と言われてね...｣
｢同じですねぇ｣と言って笑い合う2人。
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売店でゼリー飲料の購入を済ませ、僕はラジエーションハウスへと向かう。
五十嵐｢...ん？｣
ふと、僕は扉の開いた読影室から楽しげな声が聞こえてくることに気が付き、そちらへ目を向ける。
辻村｢...それでさ外科医の1人がちょび髭付けてるんだけどさ、そのちょび髭がさ...｣
A｢待って下さい！！その先は言わないで下さい...私まだ読み途中なんです！｣
辻村｢あっはは.....ココすっごい面白いんだよ...！何でかって言うとね...｣
A｢あー！あーー！！言わないで！！！｣
僕は2人の様子をじっと見つめる。
何か本のようなものを指して話しているようだ。
五十嵐｢...何の話をしているんだ...？｣
首を傾げながら何となくラジエーションハウスの方へ視線を向けると鏑木先生が僕を鋭い目付きで睨んでいることに気が付く。
鏑木｢.....｣
五十嵐｢...！...ど、どうも...｣
若干の冷や汗をかきながら僕はラジエーションハウスへそそくさと入って行った。
すると中では軒下さんが何やら本を配っていた。
僕は彼の元まで早足で向かい、その本を覗き込む。
五十嵐｢...こ、これは？｣
軒下｢鏑木先生が取材協力をした医療小説だ。｣
満面の笑みでそれを手渡してくる。
...これはさっきあの2人が話していた本...？
五十嵐｢...絶対に読まなければ...！！｣
そう呟きながらデスクへと腰掛けた。
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
