80話 ページ32
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A｢藤本さんがどうしたの？｣
Aと五十嵐は山村を少しだけ人通りの少ない通路へと呼び出し問いかける。
山村｢いや、直樹の家のおじさんとおばさんって、2年前に再婚して...直樹がおばさんの子で、雄太はおじさんの子で...｣
A｢...！｣
...だから奥さんの方がAiを承諾したんだ...
山村｢でも直樹、おじさんとあんまり上手くいってなかったみたいで.....叩かれた、って...｣
五十嵐｢...！...藤本さんに？｣
すると山村は小さく頷き、俯く。
五十嵐は一瞬考えるような仕草を見せた後、山村へ｢ありがとう｣と言って立ち上がり、彼へ戻るよう促した。
Aと五十嵐は雄太と広瀬がいるエントランスへと向かう。
一度藤本さんと話してる甘春先生や辻村先生の元へ行った方がいいかな...
そんなことを思っていると、五十嵐が雄太の隣へ腰掛け、｢お兄ちゃんとはよくキャッチボールしてたの？｣と尋ねていた。
雄太｢...うん。最近よく2人で練習してたんだ。...でも、お兄ちゃん野球やったことないから僕より下手で...｣
五十嵐｢...そっか。...雄太くんさ、さっき"僕がすぐに言ってれば"って言ってたけど、約束の時間に遅れちゃったの？｣
すると雄太は首を横に振って応える。
雄太｢家を出ようとしたらお兄ちゃんから電話があって..."財布忘れたから持ってきて"って...｣
A、五十嵐｢...！｣
Aは記憶を辿り、直樹の持ち物に財布があったことを確認すると五十嵐へ視線を向ける。
そこにはいつもより少しだけ目を開き、何かを考えているような様子の彼がいた。
雄太｢それで財布持って河川敷に行ったら...お兄ちゃんが倒れてて...｣
山村｢.....疲れちゃったよな、雄太。｣
すると突然、まるで話を切るかのように山村は立ち上がり雄太へ微笑みかける。
山村｢救急車でここに来てから結構経ってるもんな。｣
そう言って山村は右ポケットからスマートフォンを取り出し、時刻を確認する。
A｢.....｣
Aはその様子を見つめていると、後ろから｢雄太｣と呼ぶ声が聞こえてきた。
雄太｢...お母さん。｣
藤本母｢もうすぐ警察が来るから...もう一度直樹を見つけた時のこと、聞かせてほしいの。...山村くんもホントにごめんね。もう少しだけ付き合ってくれる？｣
山村｢.....はい。｣
五十嵐｢.....｣
そんなやり取りを繰り広げる中、五十嵐はタブレットを見つめ、目を細めた。
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
