78話 ページ30
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Aや五十嵐、広瀬、そして威能がストレッチャーに乗せられた直樹の遺体を運んで行く。
A｢今からCTを撮らせて頂きますね。｣
すると遺体に話しかけるAを疑問に思ったのか広瀬は小声で尋ねてくる。
広瀬｢...どうして話しかけてるんですか？｣
威能｢他の患者さんへの配慮だよ。｣
広瀬はなるほど、と内心呟き頷く。
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A｢たまきさんCT間に入れさせてください...！｣
たまき｢...結構詰まってんだけど...Aiなら仕方ないね...了解。｣
ラジエーションハウスへ直樹を運び終え、CT検査の準備を施していく。
五十嵐｢2回撮影ですか？｣
威能｢頭部と心臓部のコンベンショナルを追加した4回撮影で。｣
広瀬｢...えっ、何でそんな線量かけるんですか？｣
A｢線量が多ければ多いほど画像は高画質になります。...ご遺体だから出来る撮影条件です。｣
広瀬｢...！...はい。｣
CTの撮影を行っていると遺族への説明を終えた甘春と小野寺がラジエーションハウスへと入って来る。
そしてそのまま2人はCT室前のモニターを覗き込んだ。
五十嵐｢...全部で2000枚くらいですね...｣
小野寺｢広瀬、お前MPRで3D作ってくれ。｣
広瀬は｢はい｣と応え、別モニターへと向かう。
甘春｢私はここで読影します。｣
A｢私は画像処理を...五十嵐さん半分こちらへ回してください。｣
五十嵐｢了解です。｣
そう言って五十嵐の隣のモニターがある机に座り、小さく息を吐いた後、マウスホイールを勢い良く回す。
五十嵐もほぼ同スピードでガリガリと音を鳴らしながらホイールを回転させた。
Aと五十嵐は瞬きする間もなく飛び込んでくるCT画像を脳内でイメージしている解剖図と重ね合わせて行く。
広瀬｢...はやっ...！｣
甘春｢...！｣
広瀬が呟くと、他の技師らも彼らの様子を見て小さく驚きを示す。
A｢...こちらは脳の正中に中間帆腔が認められましたが...正常変異で問題はありません。脳や心臓に異常は見当たりませんでした。｣
すると五十嵐は｢ただ...｣と言って1枚の画像を表示させる。
五十嵐｢...甘春先生、安藤先生、この画像を見て下さい。｣
A｢...！｣
甘春｢.....肝右葉前側区挫傷...？｣
Aはモニターから顔を離す。
A｢...恐らく死因は肝臓破裂による出血性ショック...｣
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MPR･･･三次元的に収集されたＣＴ値情報の任意断面を抽出し表示する方法
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
