68話 ページ20
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五十嵐｢.....これを見る限り異常は無さそうですね。｣
はあ、と言って項垂れる面々を横目に五十嵐は｢ちなみに｣と続ける。
五十嵐｢これトリミングしてませんか？｣
A｢...トリミング...？｣
軒下｢ああ...広瀬が設定より広い範囲撮ってたから...俺がしといた。先輩としてフォローな。｣
五十嵐｢何でですか？｣
軒下｢肩の痛みなのに胸やら肺やら余計な所が写ってたって仕方ないだろ？ちょっと先輩として...｣
カッコつける軒下の言葉を遮って広瀬へ視線を向ける五十嵐。
五十嵐｢いいえ、広瀬さんに聞いてるんです。どうしてわざわざ照射野を絞らずに広めに撮ったんですか？｣
広瀬｢あ...ちょっと気になることがあって...患者さんが痛そうにさすっていたのが肩だけでなく背中の方にかけてだったので...｣
A、五十嵐｢...背中...？｣
Aと五十嵐はモニターの写真を見つめる。
そしてAは｢まさか...｣と呟いて五十嵐とともにカンファレンス室から走って出て行った。
ラジエーションハウスのレントゲン室モニターの前へ五十嵐は腰掛けると、画像表示ボタンを押してトリミングされた患者の写真を表示する。
A｢五十嵐さん、トリミング解除を...！｣
五十嵐｢了解です...！｣
手早くコードを打ち込み、元の大きさへと少しずつ戻していく五十嵐。
すると甘春達が追いつき、モニターの前へとやって来る。
軒下｢おい折角俺がトリミングした画像を元に戻してどうすンだよ！？｣
A｢.....｣
五十嵐は3回ほどにわけてコードを打ち込み、写真を元の大きさへと戻した。
甘春｢...！...これって...｣
五十嵐｢撮影条件が肩関節に合っているのでわかりづらいですが...肺尖部の濃度が他の肺野に比べて僅かに黒いです。｣
甘春｢この患者さん...すぐに胸部の条件で再撮してもらえますか？｣
広瀬｢はい...！｣
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
