71話 #5 ページ23
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最愛の家族の心音が止まる瞬間ーーーー
それは病室に響き渡る、"死"という単純な最期を告げる無機質な機械音だった。
私は冷たくなった両親に語りかける。
｢どうして私をひとりにするの？｣と。
応えなど、ない。
死者と"繋がれる"ことはあったとしても、"応え"を求めることなど不可能なのだから。
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A｢.....｣
Aは裏庭のベンチに腰掛け、サンドイッチを咥えたままじっとスマートフォンの画面を見つめていた。
五十嵐｢...あれ、伊東さん...？｣
ふと、僕は彼女がひとりベンチに腰掛けているのを院内から見かけ、声をかけようと外へ向かう。
五十嵐｢...！｣
...スマートフォン...もしかしてご両親の...
僕は｢よし｣と心の中で呟いてから口を開く。
五十嵐｢...あ、あの 伊東さ...｣
辻村｢お疲れ様です。今日
咄嗟に僕は大きめな植木の影へ隠れる。
...あれ、今辻村先生今日
A｢...！！...辻村先生...はい。ここ、日が当たって暖かいですし何だか気に入っちゃって。｣
伊東さんは口からサンドイッチを離してからパッと笑顔を見せる。
すると辻村先生は少しだけ微笑んでから彼女の隣へ腰掛けた。
辻村｢...ちゃんとした昼食を摂っているようで安心しました。｣
A｢あ...はい...！この前辻村先生に頂いたサンドイッチにハマってしまって...｣
えへへ、と幼い笑みを浮かべる伊東さん。
辻村先生は｢それは良かったです｣と言って連られるように微笑んだ。
五十嵐｢...あ、あの2人って仲良かったんだ...｣
そんなことを呟いていると、辻村先生が彼女へ問いかけた。
辻村｢...でも、さっきのあんな表情を見ちゃったからには絶対的な安心感、というものはありませんけどね。｣
A｢...え...っと.....｣
彼は持っていたビニール袋からサンドイッチを取り出して、一口齧り、口元を緩める。
辻村｢...あっ、いや、理由とかを聞き出そうだなんて思ってないから。｣
A｢...えっ、あ そ、そうですか...！｣
伊東さんはほっとしたような表情をして吐き出す。
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奏奏奏(プロフ) - リディア94さん» ありがとうございます…！大変遅れまして申し訳ありません！続編を作成致しました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - すごくいいところで話が終わってる…ものすっごく素敵で面白い話なので、続き早くみたいです！！！更新待ってます！ (2019年7月16日 15時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - あいちゃむさん» ありがとうございます！毎日少しずつではありますが頑張っていきたいと思います´`* (2019年6月29日 12時) (レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃむ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしてます！継続は大変だと思いますが、無理をなさらず可能な範囲で。。 (2019年6月29日 1時) (レス) id: a51c69fc03 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - 茉莉花さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…*_ _) (2019年6月13日 22時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年6月13日 20時
